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数少ないボクの友だち「ひだまりの民」
あっさりした顔だからこそ、毎日見ても飽きないのかも
自宅でデスクトップパソコンに向かってひたすら作業――こんな毎日を繰り返しているとやはり心がすさんでくるのは私だけでないだろう。聞くところによると、この現代日本では、ハーブティーを淹れる、アロマキャンドルを焚く、そんなオシャレなリラックス方法が流行しているという。
しかし、電子機器オタク、洋風に言うところのデジタル・キッズを自認するこの私がそんなオシャレでいいのか。しかも、どのツラぶら下げてアロマキャンドルやらハーブティーやらを、ソニープラザだのFrancFrancだの(かつて私は、
フランク・フランク
と発音し、大恥をかいたことをここに告白しておく)といったこれまたオシャレな雑貨店で求めればいいのだろうか。ごちゃごちゃ述べたが、要はアロマなどは到底私に適したモノとは思えず、ひいては別のリラックス方法が必要だということを言いたいのだ。
で、度重なるトライアンドエラーの末、見つけたのが本日の一品、「ひだまりの民」だ。このぷっくりかつあっさりした二頭身のボディを持ったプラスチック製の人形は、足下の部分に太陽電池を備えており、日差しを受けるとアルカイックスマイルとでもいおうか、微妙な微笑みをたたえながら、頭をゆっくりと左右に降るのだ。さらにコイツは、実は自走式の卓上掃除機だったりする――ワケない。機能は頭を振るだけだ。ツボも押せないし、香りがでるわけでもない。ビジネスライクに言わせてもらえば、マジで役立たずな人形なのである。
確かにこのひだまりの民、やることといえば頭を振るだけで、なんのメカニズムも、実用性もないグッズだ。しかし、これが疲れに効くのである。普段、「ひょっとして大地君って、英国紳士?」などとしばしば訊かれるクールな私でさえ、コンピュータ疲れで「ハァ~ッ」と背中を伸ばしたとき、デスクの上にたたずむ彼が視線に入ると、思わずニコッとしてしまうのである。気持ちが妙に落ち着き、スーッと胸のもやもやが晴れていく。
科学的な根拠などわたしにはわからない。が、おそらくその、なんだ、仕事、つまり効率と成果を追い続ける行為の果てに見る、この実用性のなさ、非効率さが人間存在の不条理さや生産性を追い求める現代社会の矛盾と相まって、この孤独な都市生活者の胸にしみるのではないか。そんな深い思索に思わず耽ってしまうような、なにか不思議な力を持った人形だ。そんなわけで、今わたしはコイツにゾッコン(死語)である。
さて、気になるお値段だが、1台およそ1,000円前後。どうです? と私が自慢することではないが、そんなに高くないですよね? 彼女と彼氏でひとつずつ買って、「一緒になったら2つ並べようね」なんてやったりやらなかったり……(妄想)。一家に一匹、いや一人一匹、デスクの上で養ってみてはいかがだろうか。大丈夫。夜泣きもなければ反抗期もないし、借金を作ってくるわけでもない。いつでもあなたをほほえみで、迎えてくれるだろうから。
メッセージカードが付いているのでプレゼントにもイケる?
太陽電池で動いているので、電池交換が不要なのもうれしい。ちゃっかり横にしがみついてる子供もチャームポイント
品名
発売元
購入価格
購入場所
ひだまりの民
トミー
980円
銀座 博品館
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URL
製品概要
http://www.tomy.co.jp/nohohon/hidamari/story.htm
(伊藤 大地)
2003/08/25 11:03
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