IT関連ライターにとって、デジカメはパソコンに次いで、もっとも重要な仕事道具の1つ。ここ数カ月、恥ずかしながらIXY Digital 400でごまかしごまかしやりくりしていたのだが、どうにもブツ撮りだけはIXYじゃ無理。マニュアル撮影ができるハイエンド機を、と購入したのがこのPowerShot G5だ。
静物、景色、人物と一通り撮影して感じたこと、それは記憶色重視の色作りだ。これについてはすでにいろいろな場所で言及されているので、あえてここで細かく触れる必要はないと思うが、コンパクトハイエンドに位置するG5でも、やはり近年のキヤノンのデジカメにおける記憶色重視の傾向は変わらない。IXY DIGITAL 400購入の折、多摩川で子供が水遊びをする中、一人で撮影したときも思ったものだが、位置的にかなり遠い陸橋の赤いペンキがくっきり写り、全体のバランスや遠近感を失なうケースがしばしば見られた。特に赤、黄の暖色系原色が強めに出る傾向があるようだ。