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長湯のお供に音楽を 「防水CDプレーヤー」

防水CDプレーヤー「AV-J149」
 電気を消し、脱衣所の明かりが微かに差し込む程度の薄暗い浴室にぬるめの湯。これが非常にリラックスできるマイベスト入浴スタイルだ。湯に包まれる感覚が心地よく思え、ついつい「もうちょっと湯に浸かっていよう」と、最近長湯モードになることが増えてきた筆者である。

 そこで、せっかく長湯をするのならば、もう一捻り。好きな音楽やヒーリングミュージックをBGMに流し、更にリラックスできる入浴環境を目指してみようと「浴室音楽鑑賞計画」を始動させた。

 当初、手持ちのMP3プレーヤーを活用しようと過去に本コーナーで紹介された「HAPPY AQUA」のような、プラスチックケース内にポータブルオーディオを入れ、ケースに備え付けてあるスピーカーから音を出す「お風呂スピーカー」を買おうかと思ったのだが、この類の製品の水への耐性はあくまで『防滴』レベルだ。少量の湯や水がかかるくらいならば問題ないのだろうが、誤って強烈なシャワーを浴びせてしまったり、湯船に落としてしまったら中に入れてあるデバイスが故障してしまう可能性がある。

 また、その時の気分で聴きたい曲は変わるものだ。入浴前の準備にパソコンを起動させ、聴きたい曲をMP3プレーヤーに転送するのはやや面倒に感じる。「あの曲を今日は風呂で聴きたい」、そう思った時にラックからスっと目的のCDを取り出す方がスマートだ。

 こうした理由でMP3プレーヤーを活用する計画は中止、ツインバード工業から発売されている防水CDプレーヤー「AV-J149」を購入した。


操作パネル近影。CD-RやRWも再生できる フタを開けたところ

 本機はホワイトとブルーのカラーリングがかわいらしい、JIS保護等級7、防浸型に準拠したCDプレーヤー。JIS保護等級7とは、定められた条件下で水の中に没しても本体内部に水が入らない構造である事を示す。浴室内でシャワーを浴びせても、本体内部にお湯が入って壊れてしまうという心配は不要だ。また、浴槽へ誤って落としてしまったとしても、すぐに引き上げれば問題なさそうだ。やはり『防滴』と『防浸』では安心感が違う。

 電池室やヘッドホン端子、CDカバーなどには水の侵入を防ぐためバックルを用いた厳重な防水対策が施され、操作パネルは必要最低限の大きく押しやすいボタンを本体前面に備えるといった極めてシンプルな構造。CD再生機能の面も、再生モードはイントロ再生、シャッフル再生、1曲または全曲のリピート再生の4種、40秒のアンチショック(音飛び防止)機能を備えるのみとこちらもシンプル。プログラム再生はできないし、イコライザーはおろかリモコンも備えていない。しかし、浴室内でBGMとして使うことが主な用途であるならば、多機能である必要はないだろう。それよりも、シンプル故の操作性の高さに魅力を感じる。

 また、単3電池4本で9時間動作するという点も本機をチョイスしたポイントだ。他社からも複数の防水CDプレーヤーが発売されているが、単2電池を用いる製品が多かった。単3のニッケル水素蓄電池や充電器は、他のポータブルデバイスなどで使うことが多いので所有済み。これを流用できるメリットはランニングコストの面で有利だと思う。

 これから夏を迎え、プールや海へと遊びに行くことが増える方もいると思うが、ビーチサイドでイカしたハワイアンなんかを流しながら南国イメージを満喫するのにも使えるだろうし、もっと身近なところでは、キッチンななど水の被害が考えられる場所での使用にも適しているだろう。

 これで筆者の長湯ライフも退屈せずにゆったりと過ごすことができそうだ。


裏側から見た「AV-J149」 こんなに濡れても大丈夫。やはり『防滴』と『防浸』では安心感が違う
品名 発売元 購入価格 購入場所
防水CDプレーヤー「AV-J149」 ツインバード工業 9,800円 ヨドバシカメラマルチメディア錦糸町



(古宮 創)
2003/07/29 11:04

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