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本日の一品タイトルGIF
牛丼並とフレンドリー(?)な「ジョージネルソンの壁掛け時計」

ジョージネルソン ボールクロック
(マルチカラー)
エンゲル係数を自然と下げてくれる憧れの「ボールクロック」を買った!
 米国の建築ジャーナリストだったジョージ・ネルソンは、同時にミッドセンチュリーモダンの強力なイノベーターでもあり、彼のプロデュースした何種類かの通称「ジョージネルソン ウォールクロック」は彼の作品の中でも極めて有名だ。遊び心溢れるデザインと素材、ポップなカラーコーディネーション。発表後すでに約50年を経た現在もその魅力は色褪せていない。そこそこ現存するオリジナルモデルは米国マーケットでも千ドルを超える額で取引されており、日本でもたまにお目にかかることはあるようだ。

 しかし、当時の技術ではまだこれだけのサイズの掛時計を現在のように単3乾電池1個で駆動する省電力技術は未完であったために、現代のインテリアにこだわる人たちにとってはACケーブルの引き回しが悩みの種になるだろう。オリジナリティは重要だが、実用品という面も考えた場合、オリジナルが最良かどうかは人によって選択が分かれるところだ。

 時計に限っただけでも、この半世紀におけるテクノロジーの変遷には著しいモノがあり、発売当初10万円以上が当たり前だった電波時計もいまや、腕時計サイズでも1万円を割り、よりサイズが大きく安いコストで作りやすい「掛時計」なら1年に1秒も狂わないレベルの有名メーカー商品が数千円以下で購入できる恐ろしい時代なのだ。


味気ないマンションの白い壁にはマルチカラーが似合いそう

3D的な構造の掛時計なので光のあて方で表情が変わって楽しい
 そんな時代に、インテリア業界ではビッグネームの「ヴィトラ・デザイン・ミュージアム」がジョージネルソンの掛時計の多くを復刻・販売している。しかし、正規認定品の復刻版商品とは言え、ジョージネルソンの掛時計は、国内では、ごく限定されたお店でのみ購入可能で、そのほとんどのお店で定価販売が常識だ。インテリア業界におけるミッドセンチュリーブーム復活の余波を受けて、不況の中にあっても特殊な一部インテリア業界は活況を呈しているのが不況・デフレ大国日本のおかしな特徴なのだ。もちろん、この掛時計も元来ミーハーな筆者は、先頭を切って購入したかったが、自宅の引越しが予定されていたので購入を控えていた。新居も落ち着き、リビングの掛時計を購入すべくWebでその在庫や販売価格を調べたところ、なぜかいずれもが申し合わせたかのように同一の価格で販売していた。

 結局、自宅から比較的近い新宿のインザルームでジョージネルソンの掛時計「ボールクロック」(マルチカラー)を定価(?)の26,700円で購入することにした。国産掛時計の平均的価格から見れば、26,700円という高額の掛時計が妥当かどうかは大きく意見の分かれるところではあるが、ジョージネルソンの歴史的掛時計をリビングで眺めながら、しばらくの間は牛丼でも美味しく食べられることになる計算だ。

 筆者が購入したボールクロックは白く塗装された「お茶の缶のフタ」のような中心の円筒形金属メカ部分の周囲に、ちょうど「木琴のバチ」のようなモノを時刻の数だけ12個に突き刺したような独特のデザインをしている。ボールクロックの由来であるボールの部分は木製で、筆者の購入した「マルチカラー」と呼ばれるモデルでは、カラフルな塗装がされている。秒針はなく、時針と分針は、それぞれ、イチョウの葉と銀杏を突き刺したような独特の形状をしている。復刻版商品では内部クオーツメカはドイツのユンハンス社のモノが採用されており、ここ1~2日を観察する限り、電波時計とまではいかなくても正確な時を刻んでいるように見える。

 ジョージネルソンのデザインした掛時計には、このボールクロックのほか、「サンバースト」「ブロック」「アスタリスク」など、文字盤に凝った立体的な掛時計が多いのが特徴だ。読者諸兄も今度、掛時計を新しく購入するときには、安くて正確で、しかしデザインセンスがイマイチの国産の優秀な電波時計ではなく、そこそこ正確で、50年経過しても古さを感じさせないジョージネルソンの掛時計を買って、しばらく同じカウンターに並んで、「牛丼の並」を食べませんか!?

品名 購入価格 購入場所
ジョージネルソン ボールクロック(マルチカラー) 26,700円 新宿「インザルーム」



(ゼロ・ハリ)
2003/07/08 12:43

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