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大阪テイストをご家庭で! 「電気卓上たこ焼き器」
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電気卓上たこ焼き器 一度に18個のたこ焼きを作ることができる
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ある日ふとしたきっかけで、彼は自分に秘められた特殊な能力に気付く。周囲の人々は驚き、彼に畏敬の念を抱く。彼自身も自分の中に眠っていた能力の強大さに愕然とし、そしてその能力が様々な事件を引き起こしていく……。アニメや漫画ではよくあるストーリーである。
もっとも、こうしたことは現実にはまず起こり得ない。無意識に人並み外れた能力、それも他人を遥かに超越するスキルを身につけるのは不可能に近いし、それを日常の中で発揮する機会もまずないと思われるからである。
なにやら大げさな書き出しになってしまったが、「特殊な能力」とまでいかなくても、自分では当たり前と思っていたスキルが実は特殊なものだった、という話はたまにある。地方土着の習慣、例えば地方独特のナントカ踊りなどもそうだ。本人は幼い頃から身につけさせられて無自覚だったけれど、他の地方の人に混じって初めてそれが特殊であることを知る、というわけである。筆者の会社でも、全国の社員が一堂に会した宴会で、地方の支店のメンバーが全員で太鼓に合わせて舞を踊ってビビったことがある。日常業務でなにげなく接している同僚が、非日常的な(失礼)動きを、それも全員で息をピッタリ合わせて行なうのである。ある意味すごいスキルではあるが、この時はちょっと怖かったのを覚えている。
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きちんと丸くできるかどうかは、たこ焼きスキルの差と言っても過言ではない?
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手軽にたこ焼き作りをエンジョイできます。オススメ
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さて、大阪人である筆者も、最近になって自らが特殊な能力を持っていることに気付いた。それは「たこ焼きを焼くこと」である。他の地域にお住まいの方にはネタだと思われるかもしれないが、大阪の多くの家庭にはガスコンロ型のたこ焼き器があって、自宅でたこ焼きを焼く環境が整っている。食べたい時にいつでも自宅でたこ焼きが焼けるのである。このような環境で生まれ育った筆者は、器具は持ち合わせていなくとも、普通に焼く程度なら誰もが経験済のはず、と考えていた。
しかし昨年友人達と旅行した際、思わぬ事件に遭遇した。宿舎で友人達とたこ焼き作りにチャレンジした際、そこに居合わせた大阪人数人とそれ以外のメンバーとで、たこ焼きを焼く手付きの良し悪しに明らかな差が見られたのである。
大阪人の筆者にとっては、たこ焼きの具材の量から、串でのひっくり返し方、タイミング、焼き加減の微妙なバランスまで、特にレシピを確認しなくても問題なく行なえる。これは別に訓練したわけではなく、単に生まれ育った地域的な要因によるものだが、これがこの時、明確な「差」になって現われたのである。
そしてこの手付きの良し悪しは私一人の問題ではなく、実はその場に居合わせた一同が「大阪人か、そうでないか」できっちり線引きができるという、民俗学的にも(?)興味深い結果であった。まあ、たこ焼きを手際よく焼こうが焼けまいが、生きていく上で何ら問題はないのだが、自らの隠されたスキルに気付いて愕然とさせられた筆者であった。
さて(やっと本題)、今回紹介する「電気卓上たこ焼き器」は、数年ほど前からあちこちの家電量販店で見掛けるようになった製品である。売れ行きもそこそこ好調なようで、最近では複数のメーカーが似たような製品を投入してきている。ヒットの理由として考えられるのは
・これ1台で完結している(コンロ等を用意する必要がない)
・ガスではなく電気なので手軽
・直径約25センチとコンパクト
・実売1,000~2,000円のお手頃価格
といった点である。友人同士のちょっとした集まりでも使えるし、個人的に食べたい時にもすぐ引っ張り出せる。市販のたこ焼きの価格は高騰の一途であるが(最近では1個40~50円なんてのもザラである。悲しいことだ)、これを使えば抜群のコストパフォーマンスでたこ焼きをおいしくいただくことができる。
火力の調整こそできないものの、この価格で手軽にたこ焼き作りが楽しめるのは実に秀逸である。たこ焼き未体験の方は本製品で「初たこ焼き」にチャレンジしてみるのもいいだろうし、職場で捕まえた大阪人にたこ焼きを作らせてそのスキルを堪能する、という違った楽しみ方もある。いまいちイケてない大阪人の部下をお持ちの上司の方は、部下に自信をつけさせ、彼に対して周囲に尊敬の眼差しを向けさせるために、本製品を利用したたこ焼きパーティを催してもいいかもしれない。半分はネタとして、だけど。
品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
電気卓上たこ焼き器 |
パール金属 |
1,280円 |
ホームセンターコーナン |
(kizuki)
2003/05/29 11:06
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