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回って回って回る~ 電池要らずの「手まわし 充電たまご」

手まわし 充電たまご
 久しぶりに右手の人差し指にマメができ、潰れてしまって困っている。小学生時代は鉄棒で手にマメができ、中学時代は素振りでマメができ、高校時代は足の裏の大きなマメに常に悩まされたものだが、今になって再びマメがわが手に。なぜ手にマメができてしまったのか。それはこの「手まわし 充電たまご」をムキになって回したからなのである。

 ここ最近真夜中に何度かグラッときていた。ネットで欲しいものを見つけてグラッとしたのではなく、地面がグラッとしたのだ。すかさずテレビのスイッチを入れて速報を待つ。どういう揺れでこが震源だったのかを見て、たいしたことがないのが分かるとほっと一安心。こうして情報がすぐに手に入るというのは実にありがたいことだ。東海大地震を騒がれる地域で生まれ育った影響もあってか、一応非常用持ち出し袋みたいなものは用意してあり、その中にはラジオ用にもう使わないFM/AMラジオ付ウォークマンも忍ばせてあるのだが、あまりにも長い間使っていないので電池周りがかなり怪しい。そもそも電池があってこそなものというのは、電池切れや液漏れの不安がある。肝心なときに役に立たないことほど無意味なものはない。そこで見つけたのが「手まわし 充電たまご」であった。

 手回し式充電のため電池要らずでラジオが使え、ライトが付き、サイレンが鳴り、携帯の充電までできてしまうという、多機能好きのハートをくすぐる夢のような(?)一品なのだ。しかもハンドルはポップアップするし、接続コードは2種類ついているし、ポーチもある。

 背面のハンドルを1分間120回転させることで以下のようなことが可能となる。

・AM、FMラジオ、TV(1~3チャンネル)が約60分使用可能
・携帯電話(デジタル3.6~3.7V用)で連続通話約3分、約90分の待ち受け
 ※機種によっては適合しないものもある
・LEDライトが約30分点灯
・サイレンが約5分鳴る

 ラジオについてはまったく問題がないと思う。電池要らずということで家庭や車の中に常備しておくにはかなり安心だ。ライトはちょっと心細い明るさだが、これも電池なしでとりあえず明るさを確保できるという点では安心できる機能である。

 一番気になるのは携帯電話の充電機能だ。いまや生活に欠くことのできない携帯電話ゆえに、いざというとき手回し充電でチャージできるというのは最大の安心といえる。ただし機種によっては適合しない可能性があるのと、完全に放電してしまった場合、通話できるほどまでチャージするには相当の努力を強いられる可能性が高いという点は要注意だ。

 いずれにしてもラジオという最低限の情報ソースが確保できるという点でも1つ置いておきたい一品だろう。


コレ1台でラジオも聞けるし、携帯の充電もできるし、懐中電灯の代わりにもなる。さらにはサイレンだって鳴っちゃうのだ!
 それにしてもやはり充電は大変である。以前「携帯電源」という充電器を紹介させていただいたが、そのときはレバー式で自分の握力の無さを痛感した。最後はサルのタンバリンのようなスタイルで充電するに至った。今回は回転式なので楽勝だぜ! と高をくくっていたがやはり反省した。両腕の付け根が筋肉痛になりそうだ。悔しいからコツをつかみたくて、レバーを持つ手にマメができるほど散々回転させてみて、ついに筆者は発見した。回転させる際どうしても利き手でレバーを回したくなるが、力の強いほうで本体を握って本体ごと回転させつつ、反対側(弱いほう)でレバーを回転させるほうが安定するのだ!! っていうか、ギアチェンジしたい! どうせなら力の強い人にお任せしたい! ……なんてことは別にどうでもいいですかね? 失礼しました。

 ついでに以下、実際にあった会話。

A氏:「あ。携帯、バッテリー切れ」

B氏:「そういえば“充電たまご”っていうラジオも聞ける充電器があるんですよ。手まわし発電なんですが、1分間の充電で3分くらい話せるらしいです」

A氏:「へぇ~」

B氏:「キャンプとかよく行く人はラジオも聞けるし外で充電できるっていう点で便利ですよね」

A氏:「じゃ、貸してよ。今」

B氏:「無理です」

A氏:「なんで」

B氏:「今持ってません」

A氏:「意味ないじゃん……」

B氏:「そーなんです……」

 やはり携帯はマメに、がポイントである。


ハンドルをグリグリ回して充電だ~! 携帯電話(デジタル3.6~3.7V用)の充電もできる。機種によっては適合しないものもあるので注意が必要
品名 発売元 購入価格 購入場所
ANABAS 手まわし 充電たまご 太知 4,980円 ヨドバシドットコム



URL
  手まわし 充電たまご
  http://www.anabas.co.jp/taichi/goods/mg-119.html


(すずまり)
2003/05/20 11:01

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