|
|
|
こすると色が変わる不思議な「メタモカラーのボールペン」
|
|
|
|
メタモカラー イリュージョン 筆者は、「赤」「青」「緑」の3色を購入した
|
|
実際に筆跡を擦ると本来の色に変化してくる
|
ディック・トレーシーのワイヤレス腕時計やスタートレックに登場するトライコーダーなどが、筆者は子供の頃から大好きだった。そんな夢のようなモノでも現代では、商品として実現されていることも多い。
本日ご紹介する、こすると色が変わる不思議なボールペンも、そんな米国の子供向けのスパイ映画などに登場してそうな“お笑いステーショナリー”の1つだろう。「イリュージョン」と名付けられたパイロットの不思議なボールペンは、同社の開発した「メタモカラー」(語源はラテン語のメタモルフォーゼ:日本語訳は「変化する」)をインクに採用した筆記商品だ。
外観はごく普通のボールペンで、取り立てて特徴もない。キャップを取って文字を書くと、黒い筆跡で普通に書ける。インクが乾燥してから、キャップの先端に取り付けられているラバー部分の突起で軽くこすると、あら不思議! 黒で書いたはずの文字の色が変わるのだ。ボールペンの外観が赤のペンで書いた黒い文字は、こすると瞬間に赤くなり、青いペンで書いた黒い文字はあっという間に青く変化する。
学生なら、歴史の年表暗記や化学式の暗記などに活用できるだろう。主婦なら忘れ物なしの最強の買い物メモにも簡単に応用できる。システムノートのToDoリストなどを愛用しているサラリーマンなら、グリーンのペンを使えば、全ての項目がグリーンの文字で埋まるよう、予定の消化に励むのに効果があるかもしれない。そんな達成感一杯の不思議ボールペンだ。
しかし、メタモカラー・インクは、周囲の温度による化学変化を取り込んだインクなので、40度以上になると本来のカラー表示になり、逆にその10分の1である4度以下になると黒い色に自然に変化してしまう。ラバー状のキャップで擦るのは、ラバーと紙の間で摩擦熱を起こして温度を40度以上に上げるためなのだ。キャップを使用せずに指先などで、文字を擦っても、少し時間はかかるが同様の結果になる。またいったん色が変わりカラー表示になったメモをしばらく冷凍庫にいれておくと、全ての文字が元通りのブラックカラーに戻る。11月中旬以降の札幌などで、暖房の効いた部屋と戸外を行き来するなどすると使えない確率が高いので注意が必要だ。
|
|
キャップの先は擦りやすいようにソフトラバー仕上げになっている
|
冷凍庫で2~3分冷やすと元通りの黒色に戻った
|
品名 |
発売元 |
購入価格 |
メタモカラー イリュージョン |
パイロット |
1本150円 |
(ゼロ・ハリ)
2003/04/24 11:07
|
|
|
|
|