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デスクトップパソコンとシンクロしよう
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ACCUSYNC メイン画面ではシンクロ中の状態が細かく表示される
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同期も片方向と双方向が選択でき、削除されたデータをどのように扱うのかも設定可能
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IntelのCentrinoテクノロジー対応したモバイルノートパソコンが各社から発表されたりして、久しぶりにモバイルノートパソコンの世界がにぎやかになってきた。ケータイやPDAもいいけど、やっぱり、用途によってはノートパソコンを持ち歩きたいことも多い。少しでもバッテリー駆動時間が長く、パワフルなノートパソコンが登場してくるのは、ユーザーとしても楽しみなところだ。
しかし、外出時にノートパソコンを持ち歩くことを考えたとき、困ることがひとつある。それはデスクトップパソコンとのデータの連携だ。普段、デスクトップパソコンで使っているメールやスケジューラ、アドレス帳などは、当然のことながら、外出先でも利用したいことが多い。仕事で作成したデータなどを利用したいというユーザーも少なくないだろう。ところがパソコン同士のデータ連携は、意外なほど環境が整っていない。
たとえば、ほとんどのノートパソコンにはマイクロソフトのOutlookがプリインストールされているが、Outlookには2台のパソコンの間でデータを同期させる機能がない。Pocket PCなら「ActiveSync」、ザウルスなら「ザウルスパワーコネクション」、CLIEなどのPalm OS搭載PDAなら「HotSync」といった具合いに、PDAには必ずデスクトップパソコンとのシンクロ機能が用意されているのだが、なぜかOutlook同士のシンクロ機能はないのだ。
マイクロソフトとしては「Exchange Serverをお使いください」ということなのかもしれないが、個人が使う限り、Exchange Serverはほぼ無縁なものだ。その結果、ノートパソコンだけでなく、PDAも持ち歩くようになったり、スケジュールだけをケータイに転送して利用する、オンラインでPIM機能を実現するASPサービスを利用するといった方法が考えられてきたわけだ。
せっかく魅力的なノートパソコンが登場してもデスクトップパソコンとの連携が考えられていないようでは、なかなかノートパソコンを持ち歩こうなんて考えないもの。そんな筆者の不満を解消してくれたのがメガソフトの「ACCUSYNC(アキュシンク)」というアプリケーションソフトだ。
ACCUSYNCは2台のパソコンにインストールすることにより、「Outlook」の「メール」「アドレス帳」「予定表」「仕事」「メモ」をシンクロすることができる。その他に、任意のフォルダやInternet Explorerの「お気に入り」と「Cookie」もシンクロさせることも可能だ。つまり、自宅やオフィスのデスクトップパソコンとモバイル環境で利用するノートパソコンのデータを同期させられるわけだ。データを同期させるタイミングも「リアルタイム」「スケジューリング」「手動」「起動時」「接続時」など、自由に設定できるため、自分の利用環境に合った使い方が可能だ。
接続は一般的なLANやシリアルポート、USBポートなどを利用できるが、最も簡単なのはやはりLAN環境。同じLANに接続されていれば、ユーザーが設定した前述のタイミングで、2台のパソコンのデータを同期させることが可能だ。はじめて同期をしたときは、ちょっと時間が掛かるけど、その後は差分だけを転送することになるので、それほど時間も掛からない。とは言え、Pocket PCのActiveSyncよりも時間がかかるのは、ちょっと惜しかったりするが……。また、ルータの設定もできるのであれば、インターネット経由で外出先から自宅のデスクトップパソコンと同期させるといったことも可能だそうだ(ボクはやらないけどね)。
製品はパッケージを購入することもできるし、より安価なダウンロード版を選択することも可能だ。幸い、ACCUSYNCは14日間まで利用できる試用版が提供されているので、興味のあるユーザは試してみることをオススメしたい。
■ URL
製品情報
http://www.megasoft.co.jp/accusync/
(法林岳之)
2003/04/17 11:06
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