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ネスプレッソコンセプトマシンで本格的なエスプレッソを手軽に
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エイリアンのようなイメージのD190の全景。後部の広口ビンのような部分を取り外して水を入れる
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前面のレバーを上げ、カプセルコーヒーを装着する。抽出が終わったカプセコーヒーは次回レバーを上げたときに、奥に飲み込まれ、本体内部のコンテナに落ちていく。これも、口を広げたエイリアンをイメージしてしまう
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最近、街角でやたらと目に付くのがコーヒーショップチェーンの新規開店。久しぶりに訪れた街や駅前で1店舗だけでなく、いくつものチェーン店の出店が確認できることも珍しくない。この最近増えているのが、いわゆる深煎りのコーヒー豆を使ったシアトル系のグルメコーヒーを扱う店舗だ。不思議なことに、このグルメコーヒーの味に慣れてしまうと、たまにアメリカンコーヒーやブレンドコーヒーを飲んだときに、物足りなさを感じてしまう。またシアトル系ショップでは、カフェラテやカプチーノ、マキアートといったようにメニューのバリエーションが多いのも特徴的だ。筆者も最近は毎日のようにシアトル系のコーヒーショップで何かしら注文しているようになっている。
とても美味しく飲んでいる深炒りのコーヒーだが、自宅でも飲もうと思って淹れてみるものの、なかなか思うような味で入れるのが困難なのだ。このバリエーションの多いコーヒーメニューの基本となっているのはエスプレッソだといっても間違いではないだろう。このエスプレッソを自宅でも淹れるとなると、それなりの器具が必要になってくる。最低でも必要なのがエスプレッソメーカーと挽いた状態のコーヒー豆である。チャレンジした方なら理解していただけると思うが、なかなかお店で飲むようなエスプレッソを淹れることができないのである。これは美味しくエスプレッソを淹れるには、適切に挽かれたコーヒー豆を適切な方法でエスプレッソメーカーにセットして、適切な量だけ抽出する必要があるためなのだ。
これらの微妙な関係をクリアしてこそ、美味しいエスプレッソを淹れることができるわけだが、現実にはなかなかそうもいかない。高価なエスプレッソマシン、新鮮なコーヒー豆といったものを入手しても、コーヒー豆に適切な圧力をかけて抽出しないといい結果は得られない。適切な圧力を得るには、コーヒー豆の挽き方、フィルターにコーヒー豆を詰める力加減、入れるときの湯圧などの条件が揃うことが必要となる。これらの条件でエスプレッソを抽出できのが、紹介するネスレジャパングループのネスプレッソである。
ネスレジャパングループは、いわずと知れた古くからインスタントコーヒーや缶コーヒーなどを発売している会社で、ネスカフェといった商標は誰もが知っているはずだ。このネスレジャパングループが誰にでも簡単に美味しいエスプレッソを楽しむことができるように開発したのがネスプレッソ。通常はエスプレッソマシンのメーカーとコーヒー豆のベンダーが異なるために、最適な組み合わせを調整しないといけないのは、それを扱う人間ということになる。そのため淹れるスキルによって大きく味が左右されてしまうのだ。ネスプレッソは、エスプレッソマシンから挽いたコーヒー豆まで、全てネスレジャパングループが提供しており、誰でもが均一に美味しいエスプレットが自宅でも楽しめるのが大きな特徴になっている。
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エスプレッソ抽出中。美味しいエスプレッソの特徴であるクレマが豊かに広がっている。
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カプセルコーヒー。穴が開いてあるほうが、抽出済みのもの。常時9種類以上が用意され、ネスプレッソのサイトから購入することができる
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ネスプレッソでは、焙煎され挽いた状態でアルミ製のカプセルに入ったカプセルコーヒーと呼ばれるカプセルを使うことで、専用マシンを使って最良の状態でエスプレッソを抽出することができる。通常のエスプレッソマシンでも、ポッドと呼ばれる挽いた豆を紙パックにしたものを使える機種があるが、やはりポッドとマシンの相性などもあり最適な状態で抽出するのは難しいのだ。
ネプレッソには機能やデザインによって数モデル用意されているが、今回紹介するのはコンセプトマシン「D190」だ。いっけん奇抜に見えるデザインながら、実際に使ってみると非常に操作しやすく感心させられる。
まずは、水を入れた水タンクとセットして電源を入れ、電源ランプの色が緑に変わり抽出可能な状態になったら、上部のレバーを手前に倒しカップにお湯を落としておく。こうすることによって、D190とカップを暖めておくことができる。次に、D190を開けカプセルコーヒーをセットし抽出を行う。使い済みのカプセルは、次回カプセルをセットする際に、本体奥のカプセルコンテナに落ちる仕組みになっている。
抽出されたエスプレッソは、クレマと呼ばれる細かい泡がたっぷりで、香、味ともに申し分ないものだ。これまで筆者も10台近い家庭用エスプレッソマシンを使用してきたが、その中でもトップレベルの品質のものだ。誰が操作しても安定して美味しいエスプレッソが抽出できるのは特筆に値する。カプセルコーヒーも常時9種類以上用意されており、エスプレッソとしてはバリエーションが多く、自分の好みにあわせて選ぶことができる。
また、ラテやカプチーノで使うフォームミルクも、装備されたスチームノズルを使えば、簡単にスチームを作ることもできる。家庭用エスプレッソマシンでは、十分な量のスチームが得られずフォームミルクが上手に作ることができないということが良くある。このD190の場合は十分すぎるスチームが得られるとともに、スチームノズルの形状により、誰にでも簡単にフォームミルクを作ることができる。フォームミルクを作るにはちょっとしたコツが必要なのだが、このD190ではそういうコツも必要なく十分に空気を含んだミルクを得られる。家庭でいろいろなバリエーションのコーヒーメニューを作るときに欠かせないフォームミルクが簡単に作れるところもD190の大きな魅力だろう。
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牛乳を入れたカップに直接スチームノズルを入れて作ったミルクフォームで、作ったカフェラテ。ミルクフォームも簡単に作れるのもD190の魅力のひとつだ
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家庭用エスプレットマシンを選択するときのポイントとして忘れてはいけないのが手入れが行ないやすいかということ。D190の場合、洗浄が必要なパーツの多くは簡単に取り外しできる。スチームノズルやカプセルコンテナ、後部の水タンクなどが取り外し可能になっており、水の補充や洗浄がしやすくなっている。また専用洗浄液なども用意されており、使っていく上で難しい知識などは一切必要ない。
このネスプレッソD190は、上質なエスプレッソを家庭で楽しめる環境を比較的手軽な初期投資金額で得ることができる。筆者もいろいろなエスプレッソマシン、ポッド、コーヒー粉の組み合わせを何十通りも試しているが、ここまで安定して高品質のエスプレッソを淹れることができる環境はほとんど存在しない。ただ、カプセルコーヒーが1個あたり60円から75円程度と、コーヒー豆やポッドに比べて多少高価であることが気になるところだ。個人的には、専門店並のエスプレッソが家庭で手軽に楽しめることを考えると、このカプセルコーヒーの価格は高いとは感じないと付け加えておく。
品名 |
購入価格 |
購入場所 |
ネスプレッソコンセプトマシンD190 |
34,800円 ※本文中のクロム(限定カラー)は39,800円 |
ネスプレッソクラブ |
・ ネスプレッソクラブ
http://www.nespresso.co.jp/
(一ヶ谷兼乃)
2003/04/14 13:30
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