ケータイWatch　本日の一品

連載バックナンバー

■	Bluetoothで音楽を飛ばして楽しむ。ヤマハ「NX-B02」［2009/06/26］

■	サンワサプライのWeb限定商品「Miniトラックボールマウス」［2009/06/25］

■	コンパクトな光学ディスク専用プリンター「CW-E60」［2009/06/24］

■	長すぎるマウスケーブルをがっちり固定「マウスアンカー」［2009/06/23］

■	ポートの見分けやすさはピカイチ「表彰台USBハブ」［2009/06/22］

■	ずっと使いたいカメラケースはオーダーメイドで［2009/06/19］

■	クリック専用デバイス？指先で使う超小型トラックボール［2009/06/18］

■	「光センサースイッチ」で暗いときに電源をオン！［2009/06/17］

■	天井と壁面、どちらにも取り付けられるロジテックのLANカメラ［2009/06/16］

■	サルでも使える？ amadanaのポケットビデオカメラ「SAL」［2009/06/15］

■

■

■

■

■

■

■

2008年

■

2007年

■

2006年

■

2005年

■

2004年

■

2003年

■

2002年

■

2001年

■

2000年

競争社会での生き残り方を垣間見る!?　シンプルゲーム「Tic Tac Toe」

Tic Tac Toe

ポケットに軽～く入ってしまうコンパクトゲームだ

　読者の多くは、名前は知らなくてもそのほとんどの方が全て「Tic Tac Toe」というゲームを知っておられるだろう。英語名ではなく、日本語で「マルバツ・ゲーム」と言えば、な～んだ、知ってるよ。と言う答えが必ず返ってくるだろう。

　とてもシンプルで年齢を問わないこのゲームは、3目並べとも言えるものだ。古代エジプトが起源とされるゲームで、縦に2本の線を描き、それと直角に交差する同じく2本の横線を描き、4本の線で切り分けられた地面の9カ所のスペースに、先攻のプレイヤーは任意のスペースに○を描き、後攻のプレイヤーは×を空いたスペースに描く。どちらかの描く○や×が縦でも横でも、斜めでも、とにかく3個並べた方が勝ちとなる子供でもすぐに理解できる極めてシンプルなゲームなのだ。

　「Tic Tac Toe」は、極めて単純で「基本的なタクティクス」さえ守っていれば絶対に負けることもないし、また、ポーカーなどと異なり、相手の手の内の進行を目の前で確実に見ることのできる「情報公開型」「逐次対処型」の対戦ゲームなのだ。ただ、対戦する両者がベストを尽くす限り、双方に負けや勝ちがない引き分けの多いゲームでもある。

　iモード版なども存在するので、アウトドアでの短い時間潰しには最高のゲームだろうが、前述したように、ベストを尽くして戦っている間は引き分けになりやすい。しかし、実はこのゲームの奥の深いところは、どちらかが何らかの理由で、気が他に散ってしまったり、何度もの対戦で疲れが溜まったり、先を読みすぎて不必要で複雑なタクティクスを考えるようになったりすると、それが命取りになることがある点だ。これは、ビックリするようなウルトラCが成し難く、ちょっとしたミスが大きくマイナス要因となる均一化された現代社会にも通じるモノがあるようだ。

　今回ご紹介する「本日の一品」は、そんな人生の蘊蓄をリッチな気分でトライできるステンレス製「Tic Tac Toe」のゲームセットだ。ごく普通なら、○や×の形を打ち抜いた金属プレート等を駒として使うことが多いが、深く人生を考えられるように、「兎と亀」の形をした立体的な駒が各々4匹付属している。

　しかし、ミスをしない緻密なタクティクスはステンレス板の上のバーチャルワールドだけにして、リアルワールドでは、失敗を恐れずダイナミックで、対戦相手でさえ想像すらできない思い切った奇想天外タクティクスを思う存分奮って行くべきだろう。その為の基本勉強をするには、Tic Tac Toe はなかなか有効なゲームだ。


意外に鋭い亀の眼光に引き分けの色が濃厚だ	シンプルだがなかなか深いゲーム

品名	購入価格	購入場所
Tic Tac Toe	2,000円	BEAMS 大阪

（ゼロ・ハリ）
2003/03/31 10:53

ケータイ Watchホームページ