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10周年を経て、多様化したThinkPadのフィンガー・インターフェイス
蘊蓄の塊 新しい3種類のトラックポイント・キャップ勢揃い!
ThinkPadを使っているヘビー・ユーザーの多くは、トラックポイントをThinkPadの長所の1つだと考えているのではないだろうか。筆者も、すでにトラックポイントから他のポインティング・デバイスには改宗できない体、いや指先になってしまっている。
過去にトラックポイントそのものや、スティック状の軸にかぶせられたキャップが何度か見直しされ、現在の「ネコの舌」のようなザラザラした指触りのする赤い素材に落ち着いている。自分以外の世界の変化にはクールなThinkPadのテクノロジーは一見、頑固に見えるが、日々変化するパソコン自体の使い方やそのネットワーク環境に適応するように、アプリケーションに最適なポインティング・デバイスとは何か? ということを意外と考えているようだ。
「クラシック・ドーム・キャップ」と呼ばれている従来からの伝統的なトラックポイント・キャップは、多くのユーザーの意見や開発陣の気合いのこもった仕様ではあるが、ThinkPadユーザー全ての指先を満足させられる仕様とまでは思えない。本来、個々に異なる指先に同じような形状をしたキャップが心地よく感じられるかどうかは個人によって異なるからだ。
誕生10周年を迎えたThinkPadは、従来、周囲からは「聖域」と思われていた「トラックポイント」に他社が先行していたポインティング・デバイスの「パッド」テクノロジーを取り込み、またトラックポイントの物理インターフェイスであるキャップに新しい感覚を提供し始めた。新しいキャップは、先般発売されたThinkPad R40モデルから採用されている。従来からある「クラシック・ドーム・キャップ」は出荷時の標準キャップの座を明け渡し、オプションとして標準添付されることとなった。
クラシック・ドーム・キャップに代わって、主役の座に着いたのは、「ソフト・ドーム・キャップ」。沢山の小さなゴムの突起がトップにある少し径の大きめの赤いゴムキャップだ。そしてもう1つ、オプションとして標準添付されるのは、「ソフト・リム・キャップ」と呼ばれる、周囲にリムの存在を感じる真ん中が少し落ち込んだ凹面のゴム素材の赤いキャップだ。指先を上手く包み込む感覚は、スピード感溢れる操作が可能だろう。
標準搭載の「ソフト・ドーム・キャップ」を含み、全部で3種類の蘊蓄とそれなりの癖のあるオプション・キャップの標準添付は、ユーザーにまたしばらく楽しい悩みの時間を与えてくれそうだ。早速、試供品を試した筆者は、普段使っているX30に標準搭載だった「クラシック・ドーム・キャップ」から、相当悩んだ末「ソフト・ドーム・キャップ」に交換した。現在も「ソフト・ドーム・キャップ」を使用しており、絶好調だ。従来のクラシック・ドーム・キャップに比較して、出っ張りが低く、指との接地面積が大きく、かつ天板上の小さなゴムの突起が指先のスリップが防止されるため、シュアなコントロールを実現してくれる。
さて、読者諸兄は、3つの蘊蓄満載トラックポイント・キャップのいずれが気に入るだろうか? 今回は編集部から、上記3種類のキャップがセットになった限定版「お試しおさわりパック」3セットが
プレゼント
されるということなので、ご期待いただきたい。
筆者が超気に入った「ソフト・ドーム・キャップ」。スポーツドライブが可能
天板の面積が広く確実で安定した操作ができる。汚れも簡単に取れる
品名
販売
価格
トラックポイント・キャップ
オプションとして販売予定
セット構成及び価格は未定
(ゼロ・ハリ)
2003/03/28 13:05
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ケータイWatch編集部
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