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留守でも荷物を受け取れる家庭用宅配ロッカー
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松下電工製 「ナショナル 宅配ポスト1型」
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こういう仕事をやっていると宅配便が山ほど届く。原稿を執筆した見本誌やら、評価用の機材やら、それこそ3日に1回、いや多いときなら2日に1回は宅配便が届く。もはや、ペリカンのおじさんはすっかり顔見知りだし、ヤマトのお兄さんも世間話を話す間柄、佐川のお兄さんに至っては、親兄弟、友人よりも我が家を多く訪れている。
しかしながら、打合せなどで出かけてしまうこと、この宅配便がなかなか受け取れない。見本誌なら別に後で再配送してもらえばいいが、評価用の機材だと、届くのが遅れると自動的に締め切りも短くなる。打合せから帰ってきて、不在伝票を見るとかなりブルーになってしまう。
そこで、一大決心して導入したのが家庭用の宅配ロッカー、その名も「宅配ポスト1型」(松下電工製)だ。いまどきのマンションなどであれば、玄関ホールなどに標準で設置されている宅配ロッカー、あれの戸建て用タイプとなる。以前、マンションに住んでいたときにさんざんお世話になった宅配ロッカーだけに、その便利さは重々承知していたのだが、即座に導入する機になれなかったのには理由がある。
まずは、その値段。しょせんはポストの親玉なのに、驚くなかれ15万円もする(工事費込み)。そりゃあ、普通のポストよりは断然大きい。何たって、32×37×51cm(幅×奥行き×高さ)で、しかも20kgまでの荷物を楽々受け取れるだけのキャパを持っている。とは言っても普通のポストが1万円強だから、値段にしたら約10倍だ。
しかも、単に値段が高いだけじゃない。本体には100Vの電源供給が必要で、しかも地面に埋め込まなければならない。アンカー止めで済むような環境なら良いのだろうが、我が家の場合は一旦、コンクリに穴を開け、再びコンクリを打ち直さなければならない。到底、個人で取り付けられるようなものではなく、外構屋さんに工事を依頼しなければならないわけだ。
ただ、まあ値段だけあって、機能的には充実している。本体前面に市販のシャチハタ製印鑑をセットしておけば、家庭用100Vから供給された電源で電動で伝票に捺印することができる。もちろん、勝手に印鑑だけ押されないように、荷物を入れてから3分間しか捺印できないようなしかけになっているという凝りようだ。
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普通のポストよりは断然大きい。この大きさ、しかも20kgまでの荷物を受け取れる
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本体前面に市販のシャチハタ製印鑑をセットしておけば、電動で伝票に捺印することができる。勝手に捺印されないように荷物を入れてから3分間しか動作しない
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結果的に見れば、宅配便が欠かせない我が家にとっては大満足なのだが、この出費は結構、痛かった。しかも、この宅はポスト、見た目はでかいポストにしか見えないので(一応、本体には申し訳程度に「宅配ポスト」とシールが貼ってある)、当初は配達に来たお兄さんが気づいてくれなかった。要するに、せっかく宅配ポストがあるにもかかわらず、不在伝票を丁寧に置いていってくれるのだ。これには参った。
結局、宅配便が来るたびに、「宅配ロッカーありますから、不在時にはこっちに入れてね」と1ヶ月ほどかけて布教活動を行なったのち、ようやく認知され、使ってもらえるようになった。今では大活躍の家庭用宅配ポストだが、実稼働するまでには結構な苦労が耐えなかったものだ。
品名 |
購入価格 |
購入場所 |
ナショナル 宅配ポスト1型 (現在同型の製品は生産されていない) |
15万円 (工事費込み) |
工務店のみで販売 |
(清水理史)
2003/03/12 11:09
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