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「ケーブルレス&折り畳み」で超快適なケータイキーボード

背面のスタンドはケータイを安定して支える。折り畳みではあるが、もし「閉じないロック機構」のようなモノがあれば膝の上でも使えるかもしれない
 高速のプロセッサーとキーボード、中にはQVGAカラー液晶を備え、当たり前のことだが、標準で「ネットワーク接続機能」を持ち、今や「ウエアラブルITクライアント」の代表選手となった「日の丸ケータイ電話」は、長年パソコンだけを使い続けてきたビジネスマンやビジネスウーマンも、時にはパソコン代わりに活用したいと思える迄、機能的に充実した超個人的商品だ。

 しかし、ある程度の情報量をメールでやりとりするとなると、いくら自分で携帯電話の個人辞書機能を充実したとしても、携帯電話のキーボードでビジネスメールを快適に打つというところまではいかないのが現実だ。やはりほんの少しでもパソコンのキーボードに関わっている多くの人にとって、携帯電話の「特殊キーボード」は、限られた面積で最大の効果を上げるという点では機能的ではあるが、長文の入力には快適とは言い難いのは事実なのだ。

 つい先頃、このコラムでも、ケータイ電話の長文メール入力に適した「DoCo De Moバリ打ち」というiモード携帯電話専用キーボードをご紹介したが、それに勝るとも劣らない「折り畳みキーボード」が近く発売される。今回はその評価1号機を入手したので、その使い勝手と製品の簡単な特徴をファーストインプレッションとしてご紹介したい。

 「Rboard for Keitai」(以下Rboard??読みはアールボード)と名付けられたiモード携帯電話専用キーボードの特徴は、なんといってもキーピッチ16mmでごく普通の英文QWERTY配列キーボードを、折り畳んで携帯電話と一緒に活用できることだ。展開したキーボードの中央に携帯電話を直立させるためのスタンドと接続コネクタがあり、キーボード中央で両側のキーが左右に分割されてしまうが、少し慣れれば、ブラインドタッチも十分可能だ。

 本体は、LR-44ボタン電池3個で機能し、ファンクション・キーやホット・キーを活用することで、P・N・F・S・D各社の携帯電話で使用頻度の高いメニューに一気にジャンプ可能だ。また携帯電話でのみサポートされている特殊なキー機能も、Rboardの「Fn」キーとキャラクタ・キーの組み合わせで実現できる。Rboardには特別なキーの意味する機能を明示するための、各社のiモード専用のショートカットシールが添付されている。覚えてしまえば不要だが、慣れるまでは便利だ。

 また、ユーザーは各社のiモード携帯をただ接続するだけで、Rboardが自動的に電話メーカーを検知し、対応してくれる。ただし、P社のケータイだけはキーボードとの接続コネクタの向きが180度逆なので、ユーザーが同梱の専用小型ドライバで向きを変更する必要がある。


Palm Organizer ではお馴染みの折り畳みケーブルレスキーボードが携帯電話向けにも登場 折り畳むとハンディでどこにでも持って行ける。古き良きThinkPadを思い出すラバー塗装仕上げが嬉しい

 「Rboard」を実際に使用してみて、なにより感動するのは、キーボードにかなりのストローク感があり、キートップの形状がPalmの外付けキーボードなどによくある横長の長方形ではなく、PCと同じく正しい正方形のキートップをしており、驚くほどのキー入力のタッチ感覚の良さと、折り畳み時150×90×20mmしかないコンパクトサイズを実現していることだ。そして、好みは分かれるだろうが、高級だった頃のIBM ThinkPadの表面のような「ラバー仕上げ」の外観処理だろう。

 上下左右のカーソル・キーによる入力枠の移動や、ショートカットキーを押してから目的の画面が表示されるまでの時間など、全てが快適・快速だ。たった1つ、残念なのは「Rboard」はIBM PC標準の英文キーボード配列を基準にしており、ローマ字入力だけがサポートされている。そのため、現在は少ないとは思うが、普段パソコンのキーボードで「カナ・キー入力」しか使用していないユーザーにはおすすめできない。


ファンクション・キーやショートカット・キーもあり携帯電話と連動する 駆動はLR-44ボタン電池が3個。バッテリーはREUDO社のロゴ・カバーで隠され、全くわからない

品名 発売元 購入価格
Rboard for Keitai リュウド 7,800円(Web直販価格)


・ 「Rboard for Keitai」製品情報
  http://www.reudo.co.jp/rboardk/index.html


(ゼロ・ハリ)
2003/01/28 11:05

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