携帯電話のキーボードがもしもQWERTY配列で、そこそこのサイズがあれば全く問題はないのだが、それでは本来の携帯電話の「モビリティ」が大きく犠牲になってしまうだろう。世の中にはそれでも、できそうもないことをなんとかやってしまう人がいるもので、本日ご紹介するiモード携帯電話専用の外付けキーボードはまさにその代表例だろう。「DoCo de Moバリ打ち」という人を喰ったネーミングのキーボードは、秋葉原でよく見かけるPlam等の外付けキーボードなどに採用されている、台湾製の安価な小型キーボードだ。
もちろん、必要性をどこまで感じるかによって意見は分かれるが、この程度のサイズなら、携帯電話と一緒に持ち歩くのに快適とまではいかないまでも、我慢できるサイズだろう。本体には単4電池3個を入れ、iモード携帯電話と専用ケーブルで接続する。キーボード本体の電源を入れ、準備は完了だ。「DoCo de Moバリ打ち」はパナソニック、NEC、三菱電機製のiモード携帯電話に対応しており、メーカーによって多少ファンクションキーの意味が変わるために、各メーカー専用のキーボード・シールが標準添付されている。筆者は現在、N504iSを使用しているので、N社のシールを貼り、メインメニューやメールメニュー等の選択を携帯電話に一切触れることなく、キーボードから選択可能だ。
「DoCo de Moバリ打ち」は、携帯電話誕生と同じ頃に生まれた「ケータイ世紀」のユーザーには全く不要なハードウエアかもしれないが、8ビットマイコンのマシン語世代の親父には「百万の味方」を得た心地にさせるスーパーキーボードだ。最近は、このキーボードに刺激されたのか、ケータイ関連の商品開発を行なっている会社から、折りたたみ方式のケータイ・キーボードが発表されたりしている。機会があればいずれそれも評価してみたい。