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バランスのとれた高画素デジカメ リコー「Caplio」
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リコー「Caplio RR30」
綺麗・速い・安い・便利
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ある程度落ち着いた共通の技術を基盤にしているテクノロジー商品は、そのサイズや機能、性能で抜きん出て凄い商品が出現することはあまりない、楽しくない世界だ。カシオが先頭を切って発売したデジカメも今やその峠にさしかかりつつある。継続的に何か新しい発想の転換や技術革新がなく、この峠の期間が長引いてくると、よく言われる単なる価格競争の世界に入ってしまう。ある程度、画素数やレンズのクオリティでクラス分けが終わったデジカメはまさにそういう時代を迎えている商品だ。逆に新しい技術がそれほど頻発しないので、購入するユーザーは比較的楽に商品選択ができるとも言える。
300万画素クラスのデジカメは今や最も価格性能比の高い、新規にデジカメを購入するユーザーにとってゴールデンゾーンだ。初めてのデジカメユーザーにとっての1台目や、マニアックユーザーの玩具としてカシオやソニーが200万画素クラスのユニークな商品を出しているが、その特殊な形状やサイズはごく一般のカメラユーザーが購入してメリットが多いデジカメとは思えない点もある。
1台持つなら狙い目はやはり、300万画素超で、本来のアナログカメラの特徴を引きずったオタク嗜好ではないデジタルカメラだろう。本日ご紹介するリコーの「Caplio RR30」は、過去、比較的マニアックなユーザにフォーカスした製品を多く発売してきている同社にしては、平凡ではあるが要所を押さえ込んだ使い勝手の良いデジタルカメラだ。
0.22秒と言うシャッターレスポンスは、初めてデジタルカメラを使うユーザーにも違和感がない。現在でもまだ多くのデジタルカメラはシャッターを押してから実際にシャッターが切れるまでの間隔が時間的に長く、実際に動きの速いモノをきちんと撮影するにはそれなりの慣れが必要だ。Caplio RR30は0.22秒という高速でシャッターを切ることが可能なので、撮影のチャンスを逃すことが圧倒的に少ないと言える。
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アルカリ単3電池2本で動作するスペック表で表現できない便利性
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また、アルカリ単3電池でも専用リチウム電池でも動作するのは、出張先や海外旅行で非常に便利だ。アルカリ単3電池なら世界中どこでも購入可能だし、最近ではアルカリ乾電池がメーカー間の競争でより持久力を高めている。またアルカリ乾電池を使用することで、出張などに余分な荷物となる充電器などを持参しなくてよいのは業務でデジカメを頻繁に使うビジネスマンにとっても朗報だ。
一般的な用途であれば324万画素あれば十分だし、光学3倍ズームと、デジタルと合わせて10.2倍の望遠は十分なスペックだ。現在では1万円を切った128MB SDメモリカードに、最高解像度で撮影しても80枚の画像を収録できるので撮影枚数もまず十分だ。本体には標準で8MBのメモリも内蔵している。また、デジタルカメラに限らず、初心者がとまどう各種設定の最適化については、液晶モニターに表示された実際のシーンを例に、ユーザーが選択するだけで、最適値を設定し確実に撮影動作を行なってくれる「シーンモード」がサポートされている。
ユーザーは「ポートレート」、「スポーツ」、「遠景」、「夜景」、「文字」、「好感度」の6種類のシーンモードから最適なモノを1つ選択するだけで、最適化されたベストショットを簡単に実現できる。またパソコンとの接続は専用USBケーブルを接続するだけで、自動的にパソコン側のハードディスク上にフォルダを作成して画像転送してくれる便利設計だ。リコー「Caplio RR30」は重さ160g(バッテリー・SDカードを除く)の軽量性と300万画素超、クイックな撮影環境を実現してくれる実売価格3万円台後半のベストバイ・デジカメだ。
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内蔵メモリは8MBなので、基本的にはSDメモリカードを購入
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シーンモードの「夜景」を選択するだけでベストショット!
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
Caplio RR30 |
リコー |
秋葉原で39,800円 |
・ Caplio RR30
http://www.ricoh.co.jp/dc/product/rr30/
(ゼロ・ハリ)
2003/01/17 10:58
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