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勇気の要る? 「目玉親父」ケータイケース

パッケージを見ただけでは装着姿は思い浮かばない
 水木しげるさんには、昔、さる遊園地でチビッ子相手のバンド演奏をアルバイトでしている時に一度だけお目にかかったことがある。作品以上に魅力的でミステリアスな人だった。氏の代表作中の代表作は、昭和初期の紙芝居から端を発したと言われている、かの有名な「ゲゲゲの鬼太郎」だが、独特のストーリーと個性的な登場人物が子供向けの漫画とは思えないシュールな感じがして、大人になった今読んでも、とてつもなく素晴らしい。

 もともと鬼太郎の左目は空洞で、そこに目玉親父が入り込んで鬼太郎の左目の役目をするらしいが、そんなテレビ番組を見ていたのも、もう大昔のことなので詳しいことは覚えていない。ただ、やけに蘊蓄くさいことを時折言う目玉に手足の付いた目玉親父の役所は、このストーリーにはなくてはならない人物であることは確かだろう。筆者の周りにも、この個性的なキャラクターを「USBハブ」にしたらどうかとか、そのままのスタイルで「ボイス・レコーダー」を作ったらどうか、とかいうような意見が後を絶たない。それだけ多くの人の興味を引くビジュアルと、どことなく懐かしい雰囲気を持ち備えているキャラクターなのだろう。

 目玉親父のキーホルダーやケータイストラップは今まで、何度か見た記憶はあるが、本日ご紹介する目玉親父の「ケータイケース」に関しては、今まで筆者は全く見たことがなかった。ごく最近、携帯電話をしばらく愛用していたJ-フォンから、あまりにもありきたりの人気商品で多少の抵抗はあったものの、N504iSに変えた。全体のカラーリングもシックでデラックスになったN504iSと「目玉親父ケータイケース」のミスマッチに見える組み合わせは、見方を変えれば、意外とベストコンビネーションなのかもしれないのだ。

 欧米諸国ではほとんど見かけることのない二つ折りケータイだが、アジア、特に日本ではほとんどの携帯電話がこの形状だ。この二つ折りケータイのケースに最もぴったりの形状をしているのが「布団で寝ている目玉親父だ」と最初に気が付いた人間はきっと天才だろう。それほど目玉親父ケータイケースは筆者のN504iSにしっくりと馴染んでいる。


最新のN504iSにもピッタリ
 ブックカバーをかぶせる要領で、二つ折りケータイの両端を上手く納めれば、それでケースの装着は終了だ。ケースの材質がかなり伸縮自在の布地を採用しているので、多少のサイズの違いは吸収してくれる。またケータイのアンテナが左でも右でも対応できるようにケースには両端にアンテナ用の小さな穴が空けられている。二つ折りケータイを閉じる時には、ケータイケースに逆らう形で閉めるので多少のテンションはかかるが、さほど問題にならない。ある程度開閉に力の必要な二つ折りケータイなら、このケースを装着することで、より開閉がスムースになることもあるだろう。

 しかし、その程度の機能面のアドバンテージなど、目玉親父のキャラクターが持つ強烈な個性に比較すればゴミのようなお話しだ。一度はこのケータイケースを付けて、重要な会議中に電話を受け、おもむろにケータイを開き、堂々と話してみたい気持ちでいっぱいだが、まだまだその勇気を試す度胸が座っていない。残念だ。勇気のある人には、「ぬりかべ」や「一反木綿」も待っているぞ! 健闘を祈る!


二つ折り端末に掛け敷き布団はぴったしのアイテムだ 後ろ姿も可愛い目玉親父。目玉にも後ろがあることがわかった
品名 購入価格 購入場所
水木妖怪グッズ 二つ折りケータイカバー 1,280円 「やのまん」サイト


・ やのまん
  http://www.yanoman.co.jp/


(ゼロ・ハリ)
2003/01/10 11:10

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