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「スペースシャトル蘊蓄ボールペン」も今や庶民の筆記具に!?

インクの減り具合が見える世界初の透明加圧リフィル
 筆記具業界でも一世を風靡したフィッシャー社の「スペースペン」をご存じの方は多いだろう。ゼロ・ハリバートンのトランク、オメガのスピードマスター(腕時計)、IBMのThinkPadと同列に、「スペースシャトル」の標準的な装備品としてリストされたボールペンで、正式名称は「フィッシャー プレッシュライズド スペース ペン」という。

 特徴は、インクカートリッジの中に圧縮された窒素ガスが封入されており、適度な圧力がインクを押し出すため、仰向けになった状態でも水中でも、筆記がスムースにできる点だ。この技術を初めて導入した画期的なボールペンだった。

 残念ながら、NASA御用達の商品の共通の特徴のひとつには、その裏付けられたコミットメントと共に、けっこう高額の出費を覚悟しなければならないことがあった。スペースペンも蘊蓄を語れるそれなりのモノなら、安くて1万円、最高峰を狙えば3万円を大きく超えてしまう。

 米フィッシャー社に対して、日の丸筆記具の代表格である三菱鉛筆株式会社が開発した「uni POWER TANK スタンダード」は、窒素ガスに対して、3000hPa(ヘクトパスカル)の圧縮空気をインクカートリッジに封入し、スペースペン同様、内部のインクに適度に加圧を行なうことでインクをスムーズに押し出し、快適な書き味を可能にする日本の新製品なのだ。

 従来のスペースペンなどではリフィルにかかる高圧に対する強度確保のために金属素材を使用しており、インクの残量が読めないなどの問題があった。しかしPOWER TANKでは、世界で初めて新しく採用した二重構造の樹脂製透明リフィルの開発に成功し、問題解決と共に製造価格のドラスティックな変革に成功したようだ。

 スペースペンの特徴であった仰向け状態での筆記のほか、建設現場や水回りでの濡れた紙への筆記や、マイナス20度の環境での筆記を実現し、大型冷凍庫の中等でのビジネスに便利になった。また圧縮空気がインクをタイムリーに押し出すので、高速筆記に対してもインクの送り出しが遅れることなく、かすれや線切れを起こさない。

 ペンをホールドする親指・人差し指・中指の3本の指が常に触れるグリップ部分にも新しく開発された0.16mm幅の微細スリットを格子状に刻んだ「指紋キャッチャーグリップ」を採用することで、安定した疲れの少ないホールド感覚を実現している。芯のサイズは0.7mmと1.0mmが発売されているが、もちろん筆者は1.0mmの太字を毎日快適に活用している。少し前までは、筆者の感覚では、BIC社のホテル備え付けのボールペンがベスト・ライティング・グッズだったが、今や日本のボールペンは間違いなく世界一のポジションを狙える位置にいる。


カラーは黒赤青の3色。太さは0.7mmと1.0mmの2種類
品名 発売元 購入価格
uni POWER TANK スタンダード 三菱鉛筆 ボールペン 200円/替芯 100円


・ 「uni POWER TANK スタンダード」の製品概要
  http://www.mpuni.co.jp/lineup/ballpen/powertank_st/index.html


(ゼロ・ハリ)
2002/12/18 11:06

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