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本日の一品タイトルGIF
日米親善に役立つ? 摂氏表示のみの「電球型温度計」

 当然のことだが、日本国内での温度表示は「摂氏」のみなので、米国などに出かけると街頭やレンタカーに備え付けの温度計での表現で戸惑うことが多い。アリゾナやラスベガスなどでは華氏100度を超えていても、湿度が少なく少し風があったりする日は意外と不快感を感じないため、日中の日差しを受けて、平気で街中を徒歩で移動したりして突然ぶっ倒れる日本人がいたりする。

 別々の国の人が思いついた温度の表現形式の違いは、通貨の違いと同じく変換テーブルがあるが、中学校の頃から何度覚えても忘れる方が早いこの公式は、不思議な存在だった。そもそも、華氏はドイツ人「Fahrenheit」(ファ?レンハイト)が考えた方式で、健康な人間の血液の温度を96度、氷と食塩の混合物の温度を0度に定めたことに起源を置いているらしいが、どうも中途半端な96度というのが納得がいかない読者も多いことだろう。人間の血液の温度を使うことに何か問題があったのか、最初は羊の血液の温度を採用し、それが100度だったが、やはり人間の血液温度で行くべきだろう論になり、差分を逆算して96度になったというらしいが、もちろん筆者には本当のところは全くわからない。

 ファーレンハイト氏の名前に漢字を当てはめる段になって、中国で「ファ」と発音する文字を採用し「華氏」としたが、残念ながら日本では「ファ」でなく「カ」であったために、どうも当時からグローバルな観点からは、現代と同じく中国に一歩引き離されていた感じがある。今からでも遅くは無いと思うので、「かし」では無く「ふぁし」とするのが日本のグローバル化への近道だ(?)。

 また「摂氏」の方はスウェーデンの学者である「Celsius」(セルシウス)の名前を取って「摂氏」と呼び、こちらはなんとかグローバル発音に近い存在だ。いろいろ紆余曲折はあるが、セルシウスは、氷点を0度とし、沸点との間を100等分し、これが現在の摂氏のベースとなったようだ。ファーレンハイトとかセルシウスと聞くと、温度ではなく、昔流行った高速のビデオボードの方を思い出すあたり、そろそろ筆者も「IT業界の塩爺」の仲間入りなのかもしれない。


ひ弱そうだが、強度は意外とあって取り扱いも安心だ ブルーの文字と、ブルーの温度バーが良いコンビネーションだ

 本日ご紹介する一品は、このグローバルな時代に、摂氏のみを読みとれる電球型の温度計だ。日本人には別になんの問題もなく、便利に使えるインテリア・マインド溢れる温度計だが米国人には、間違いなくクレージーな温度計に見えてしまう。グローバルと言っておきながらアメリカンスタンダードを世界中に推し進め、メートル時代にただ1人フィートやヤードを用い、温度と言えばファーレンハイト以外は見たこともないアメリカ人にはなかなかグッドなクリスマスプレゼントだろう。

 筆者は、これをあげたいアメリカ人を何人か知っているので、まとめ買いをしようと思っている。もちろん、摂氏→華氏の世界共通の換算公式 “(華氏温度F) =1.8×(C摂氏温度)+32”のメモはクリスマスカードにきちっと書いて渡すつもりだ。グローバル時代、国民一人一人の小さな国際親善が望まれている。

品名 購入価格 購入場所
摂氏専用・電球型温度計 600円 大阪なんばCITY南館「WALLA WALLA」



(ゼロ・ハリ)
2002/12/02 11:21

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