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1本でいろんなタッチが楽しめる「筆万年筆」
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小学生の頃、字の上手い先生が好きだった。気がつくと黒板を走る先生の文字を真似ていた記憶がある。書道を習いに行ったことはなかったが、書道の授業は好きであった。一筆ごとのトメ、ハネ、全体のバランス。すべては腕と指先の力具合と巧みな連携。上手い字はひとつのデザインを見ているような気がしたものだ。
パソコンを使うようになって、文字を手で書く機会は確実に減った。いま書いているこの文章も、これから書くであろう文章もほぼすべてキーボードを使うだろうと断言できる。年賀状に一筆添えたり、見積書や請求書の送付状に一筆入れる程度の文章は書くものの、あとはせいぜい宛名やメモ程度。メモにしても場合によってはキーボード付きのWindows CE機に書き込んでしまう。というわけで、最近では字を書かなくなった。
そして発生したのは「漢字を忘れた」という問題と「字が汚くなった」という問題であった。前者はパソコンが解決してくれるが、後者は自らが生み出すものゆえにどうにもならん。通常は多少字が汚くてもいいやーと思うのだが、どうも恥ずかしくなる瞬間がたまにある。それはご祝儀袋だ。綺麗に書けるとキマった! と思うのだが、なにせ日常的に字を書かないわけで、筆(正確には筆ペン)だと微妙な力の入れ具合に余計緊張して失敗するのだ。
そんなわけで筆ほど緊張せずに、それっぽいタッチが生み出せる筆万年筆は面白い。特徴的なカーブを持つペン先のおかげで、角度を変えればさまざまな太さの線が書ける。最も寝かせた角度のとき毛筆のニュアンスが出てくる。確かに本物のようなハネは難しいが、慣れてくれば結構書ける。
ほんの数行、文章を手書きしているだけでシンドイと思いがちな昨今だが、その数行だけでも自筆の文字がある手紙は温かみを感じるものだ。そろそろ年賀状のことを考える季節だし、久々に宛名を手書きしてみようかなぁ。いつものように年賀状制作が暮れギリギリにならなければの話だが(笑)。
品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
筆万年筆 |
ティーアイジー |
1140円 |
王様のアイデア |
・ 「筆万年筆」製品情報(王様のアイディア)
http://www.osamanoidea.com/webshop/data/W050380.htm
(すずまり)
2002/11/19 11:06
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