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持ち運ぶだけがモバイルじゃない 「シャープ Mebius MURAMASA PC-MM1-H1W」
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モバイル用のノートパソコンは、どうしてこんなに使いにくいのだろうか。最近、特にそう感じていたのだが、今回、シャープのMebius MURAMASA PC-MM1-H1Wを購入して、ようやくその疑問が解けた。
PC-MM1-H1Wは、10.1インチ液晶を搭載した、いわゆる1スピンドルの薄型モバイルノートなのだが、そんなスペック云々はどうでも良く、なにより「クレードル」が使えるのが便利なのだ。このPCをクレードルに装着しておくと、PC-MM1-H1WがUSB2.0接続の外付けハードディスクとして利用可能となる。このため、デスクトップとノートの間でのデータ交換が実に楽にできるのだ。
この発想は、実にスバラシイ!
筆者は、普段、家のデスクトップPCで仕事をしているのだが、いざ外出となったときは、デスクトップPCから書きかけの原稿やら、資料やらをPC-MM1-H1Wにコピーし、さっとクレードルから取り外して持ち歩くことができるようになった。
これまでのノートPCの場合、データをコピーするのに、わざわざPCを立ち上げなければならず、それが面倒でならなかったのだが、PC-MM1-H1Wを使うようになってから、この作業がまったく苦にならなくなったのだ。このPCを使うようになって、PCの連携ってのは、こうあるべきなんだというのが実感できた。
現状、他社のモバイルノートは、ある意味、持ち運ぶこと「しか」考えていないように感じる。もちろん、薄くて、小型のノートは持ち運ぶには便利なのだが、モバイルの本質は、持ち運んで、外出先などで「仕事」をすることにあると言える。CPUなどの性能を高くしたり、バッテリー駆動時間を延ばすのも重要だが、実は、外出先での仕事のために、自宅側での準備をいかにスムーズに行なえるようにするかが非常に重要なのだ。このような点が、このPC-MM1-H1Wでは実によく考えられている。
以前にこのコラムで紹介したザウルス「SL-A300」もそうだが、シャープは、このあたりのユーザーの気持ちをよくわかっているようだ。PC-MM1-H1W自体は、Cruesor搭載機ならではの処理能力の遅さなどの欠点もある。しかし、このコンセプトを実現した点は高く評価できる。ここ数年で、買って良かったと実感できた、数少ない製品のひとつだ。
品名 |
購入価格 |
購入場所 |
シャープ Mebius MURAMASA PC-MM1-H1W |
16万9799円 |
ソフマップ |
・ Mebius製品情報(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/mebius/
(清水理史)
2002/11/12 10:59
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