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買っちゃったから、年賀状書いてみようかな「PIXUS 950i」

PIXUS 950i

 いよいよ今年もやって参りました、年賀状シーズン。すでに書店に行けば、年賀状ムックがわさわさあるし、量販店ではプリンタが我が世の春とばかりにスキャナのスペースを押しのけてどーんと鎮座しておられる。

 毎年、「あ、今年こそ社会人らしくバチィッと年賀状でも書くかなぁ」なんて思っているうちにいつの間に年が明けているようなパターンだが、それもそろそろ打破してみてはどうかとしばし自問。というより24歳社会人として年賀状ゼロはやばいのではないか。物欲を満たすことには非常に「癒し」効果があるのではないか、などとだんだん論理がアヤシクなりつつも以上の理由でプリンタを購入することにした。どちらかというと「買うぜ!」という欲望に理由を後付けしたというのが事実だが、この際それは気にしないでおこう。

 モデル選びは悩みに悩んだ。実を言うと、普段の利用シーンを想定すると一番必要なのはモノクロレーザーになっちゃうんですよ、これが。プリントアウトするのはほとんどがWebかテキストで、写真画質を要求する利用シーンなんてそうそうない。なにしろ家族離散、友人知人恋人極少、趣味はインターネットとPCゲームとオーディオときたもんだ。デジカメは仕事やオークションの出品で多少いじるくらいで、写真画質でプリントアウトするニーズなんて……ぜーんぜんないのである。記念写真なんて、私の生活には皆無ですから、ええ。

 しかし決め手になったのは、昨年、デジカメを新調したことだった。400万画素+コンパクト+汎用ニッケル水素使用可能と3拍子揃った粋なヤツ、ミノルタのDiMAGE F100だ。初めのうちはバシバシ取りまくってたのだが、いかんせんプリンタの性能が追いつかない。5年以上使用したエプソンのMJ-720CでホームDPEは荷が重く、プリンタ購入の裏には、「400万画素をゴリッとプリントアウトしたいッ」という欲求が根底にあったわけだ。

 結局、キヤノンのPIXUS 950iを購入した。優香のCMがなにげに気になるエプソンのPM970Cと最後まで迷ったがよりコンパクトなほうを選んだのだ。価格も4万800円からさらにクーポンで2000円引き、その上18%ポイントバックで、かなりお買い得感高し。店員さんは指名買いしようとする私をよそに必死にhpを薦めていたが、hpはインクカートリッジが近所で買えないのでパス。


インクカートリッジ

 さっそく使ってみたが、こりゃ驚いた! 歳月の流れを感じまくりなのである。比較対象がMJ720Cなのですべてのレベルが違うのは当然とはいえ、光沢紙にフォトクオリティでプリントすると、虫眼鏡でじっくり見て「あぁ、たしかにつぶつぶ、あるなぁ」とわかる程度の画質。この、髪の毛一本一本のジョリジョリ感(いや私坊主なので)が伝わってくる感じに圧倒された。とりあえずいじくりまくった後、一息ついてフト考えたのは、「デジカメも一眼レフにすれば……」危ない危ない(笑)。

 細かい使い勝手も全然違う。ドライバのユーザーインターフェイス自体はそんなに変わってないとは思うが、「かゆいところに……」的な機能が豊富なのがうれしい。家庭の利用では意外と重宝する自動電源オン・オフ機能やWebページのプリント時に、行末が切れることがないよう自動で調整してくれるIE用プラグイン(別途ダウンロードが必要)などが用意されている。

 あと、ぜひ触れておきたいのが静粛性。自作系PCでは現在、静粛性をうたった電源やらHDDやらが流行のようだが、パソコン周りの中にあってプリンタは一大ノイズ源だ。これがMJ720Cに比べたら雲泥の差だからたまらない。スピードさえ落とせばさらに静かな「サイレントモード」も選べる。

 まだまだ感動は続く。最近はホームDPEの普及とともに、家庭用ソフトのレベルでもカラーマッチング機能が付いていたりするが、実はプリンタの色を一番的確に再現できるのはメーカー純正の印刷アプリケーションだ。同梱の「Easy-PhotoPrint」はExif Print 2.2に対応しており、エクスプローラライクな操作感で画像を閲覧、簡単に縁ナシ写真の印刷ができる。あまりの手軽さに、まったく無意味な自分の顔芸写真を30枚もプリントアウトしてしまった。ただこのソフト、軽快な動作で好感が持てるのだがレタッチ機能がないのは残念。せめて自動調整とトリミングくらいはつけてほしかったなぁ。

 画質面では、比較対象と世代に差がありすぎてほとんど文句のつけようがないが、あえて気になる点を挙げれば、黒が若干薄いこと。テキストを印刷するとわかるのだが、黒が薄めであまり締まりがない。このあたりはインクカートリッジの改良でなんとかしてほしいところだ。

 しかし、これだけの表現力を持ったプリンタを使うとなると、今年こそ年賀状にチャレンジ! という気にさせられる。プリンタもいいし、パソコンも買い換えちゃったし、もはやいい加減なものを作ったときの言い訳はなくなってしまったわけである。あぁ、怖い怖い。あ、間違っても顔芸写真なんて入れませんからね。坊主頭のジョリジョリ感出したって誰も喜ばないですから。

品名 発売元 購入価格
PIXUS 950i キヤノン販売 4万800円


・ PIXUS 950i 製品情報
  http://cweb.canon.jp/bj/lineup/950i/index.html


(伊藤 大地)
2002/11/07 11:17

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