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本日の一品タイトルGIF
あの「バタフライ」がプラモになって帰ってきた!

パッケージ

 「ThinkPad 701C 65%スケール・モデル」。パッケージにはThinkPad10周年の記念ロゴがあしらわれている。側面にはキーボードの機構図も
 ファンを仰天させるようなキーボードを搭載した“アイツ”が颯爽と登場したのは1995年。A4サイズより一回り小さいボディにフルサイズキーボードを2分割にして実装した、ThinkPadシリーズでも異色のモデルとしていまだ語り草になっている「バタフライ」ことThinkPad 701Cだ。

 今年、ThinkPadブランドは誕生10周年を迎え、限定記念モデルの登場で盛り上がっているが、先だって東京ビッグサイトにて行なわれたWORLD PC EXPOでは、バタフライの65%スケールのプラモデルがIBMのブースでイベントの参加賞として配布された。もとよりThinkPad大ファンの私、Webの記事を読んで「これはッ!」と食いついたモノの、所用で会場へと駆けつけることができずしょんぼりしていた。しかし、世の中幸運はどこに転がっているかわからない。やさしい編集部様が未開封のブツを送ってくれたのだ。

 ヤマトのお兄さんから受け取って即開封、ブツを眺めることおよそ5分。その美しく端正なパッケージにしばし圧倒される。田宮のミニ四駆や戦艦大和で少年時代を過ごした私、この白地にブツというプラモパッケージの黄金レイアウトにしばし、シビれまくり。ちなみにこのプラモデルのコードネームは「モスキート」なんだそうだ。IBMというと「ビッグ・ブルー」の影響か、お堅いイメージあったけど、ウィット効いてますねぇ。

 パッケージを開けて気づくのが、部品の多さ。バタフライの最大のチャームポイント、2分割キーボードを再現するためのピストン、シリンダ、歯車といったパーツが大半を占めている。さらに、組み立て用簡易ドライバーまで付属するという力の入れよう、ノベルティのそれとは到底思えない。キーボードや堅牢性への徹底したこだわりを粋に感じ、これまでもThinkPadを愛していたわけだが、このプラモを見てさらにスゲェやと惚れ込んでしまった。


完成

 完成。写真では本物なのかプラモなのか、ほとんど見分けがつかないくらいの再現性だ。キーボードの表記も忠実
 「いや、できあがったってDOS動かないから」なんて自己ツッコミを入れながら、はやる気持ちを抑えて組み立てに入る。所要時間はおよそ45分。某雑誌の付録に付いてきたヒューマノイドロボットのプラモとおおむね同じくらいの手間だ。肝心のキーボード部分はどうなんでしょうねとばかりに液晶部分を持ち上げると、軽いネジの抵抗を感じつつ、キーボードが左右にニョキッとせり出してくる。本物のバタフライは秋葉の中古店で何度か触ったことがある程度だが、「おおおおおッ」と思わず声が漏れるほどの再現性だ。側面のモデムポート(このころは14.4kbpsだったのだ)やイヤホンジャックもあるし、赤外線ポートもクリアパーツを使ってリアリティを演出している。

 まぁ、細かい部分を見ると、ネジの締め具合でキーボードの開閉がうまくいかなかったり、ThinkPadの象徴、「赤鼻」ことトラックポイントの色味が本物より暗めだったりといまひとつな部分はあるものの、深まる秋の昼下がり、小粋なひとときを過ごすには十二分なデキ。マニア心をキュンとさせる一品だ。しかし、このくらいのサイズのThinkPad、ぜひ欲しいなぁ。このプラモ、VAIO Uと同じくらいの大きさだしね。


パッケージの中身 ThinkPad X22と比較
 パッケージの中身。細かい部品の多くは、スライドする2分割キーボードのパーツになっている  本物のThinkPad X22と比較。プラモデルの方が黒が濃い。

キーボードがせり出してくる 大きさはVAIO Uと同程度
 この角度より液晶部分を持ち上げると、キーボードがせり出してくる  大きさはVAIO Uと同程度。こんなThinkPad、是非欲しい
品名 発売元 購入価格
ThinkPad 701C 65%スケール・モデル 日本IBM 非売品


・ 日本IBM
  http://www.ibm.com/jp/


(伊藤 大地)
2002/11/05 13:04

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