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身近に味わえる小さな優越感。ETCレーンを走る!
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最近、クルマで高速道路を走るのが実に楽しい。特に料金所が近づいてくると妙にワクワクしてくる。これだけでピンと来た人もいるかもしれないが、ついにクルマにETCを取り付けたのだ。混み合っている一般料金所を眺めながら、スーっとETCレーンを走り抜ける。この瞬間は、何度、体験してもついつい「ニヤッ」としてしまう。まあ、周りから見ればなんて事はないのだろうが、ETCユーザーにとっては、これが小さな優越感を味わえる瞬間なのだ。
今回、筆者が取り付けたのパイオニアのND-ETC2という製品。他社製のETCユニットに比べると価格が高い(定価42000円)うえ、サイズも大きいが、以前から利用していたナビ(carrozzeria AVIC-H09)と連携させることで、料金の音声案内などが可能になることから、この製品を選択した。ただ、ナビとの連動を考えなければ、さらに2万円前後で購入できる低価格の製品やアンテナ部分と本体が分離したセパレートタイプなども存在するので、そちらを選ぶ方が賢いかもしれない。実際、ナビと連動したからと言って、それほど大きなメリットはない。
なお、今回、機器の取り付けには何の問題もなかったものの、ETCカードの発行には難儀した。ETCカードは、クレジットカード会社に発行を依頼するのだが、この発行までに3~4週間ほども期間がかかる。いろいろな手続きに時間がかかるのが原因なのだそうだが、これは何とかしてほしいものだ。
実際に利用してみると、料金所をスムーズに通過できるのも便利なのだが、月々の経費計算が楽になったという副次的なメリットもあった。筆者の場合、打ち合わせなどで高速道路を利用する機会が多いため、確定申告の時期に莫大な量の領収書を計算しなければならない。しかし、ETCを利用してからは、毎月カードの明細が送られてくようになったので、これを見るだけで計算できるようになったわけだ。今年の確定申告は、少しは楽になることだろう。
ただし、このようなETCも肝心のETC専用レーンが用意されていないとまったく意味をなさない。まあ、ETCレーンがまったく無ければ、それはそれであきらめもつくのだが、一番やっかいなのは「ETC/一般」の共通レーンしかないときだ。筆者の経験から言うと、不思議なことに共通レーンは普通の「一般」レーンよりも混雑していることが多い。他の一般レーンはガラガラなのに、共通レーンだけ混んでいるのだ。「一体、なぜ?」と問いたい。
まあ、ETCには賛否両論あって、極端なユーザーからはETC専用レーンを増やせと言うこと声も聞かれるが、個人的には逆に渋滞の原因にもなりかねないので、そこまでする必要はないと考えている。しかし、「一般」レーンは、すべて「ETC/一般」レーンに変更してほしいところだ。これなら、一般車もETC車も困らないのだから、なるべく早く実現していただけるとありがたい。
ちなみに、ETCには「イーテック」という愛称があるそうだ。どことなく「E電」を彷彿とさせると感じるのは筆者だけだろうか。こんな愛称を決めてるヒマがあったら、機器を安くするなり、レーンを増やすなり、いろいろな対策を施して欲しいものだ。そうしなければ、いつまでたってもETCは本格的に普及しないと思うのだが…。
品名 |
購入価格 |
購入場所 |
carrozzeria ND-ETC2 |
55000円(ケーブル、工賃込み) |
オートバックス |
・ carrozzeria製品情報(パイオニア)
http://www.pioneer.co.jp/carrozzeria/
(清水理史)
2002/10/16 11:00
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