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ADSLでアナログ回線に乗り換えた人のために
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松下通信工業『VE-PVC01L』サイズ:約248(W)×約77(H)×約173(D)mm(画面開時、アンテナ含まず)、約800g。グレー(写真)、シルバーをラインアップ。子機1台付きタイプ、子機2台付きタイプも併売。
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古くからPHSに慣れ親しんでいる人ならご存知の通り、PHSは元々、家庭用コードレスホンから進化したものだが、最近ではコードレスホンとしての利便性は忘れられ、PHSを子機として収容(登録)できる親機も少なくなってきている。
ISDNが急速に普及した当時、NECからワイヤレス対応ISDN TA「AtermIWシリーズ」が発売され、OS(オフィスステーション)モードに対応したPHSをこれに子機登録するユーザーも多かったが、ADSLの登場により、世の中は再びアナログ回線の時代へ移行しつつある。そこで困るのがPHSを子機として使う環境だ。ワイヤレス対応ISDN TAに子機登録して、便利に使っていたのに、ADSLのおかげでこれを手放さなくてはならないわけだ。
そんなときに見つけたのが松下通信工業のLモード対応コードレス電話機「VE-PVC01L」だ。Lモード対応電話機というと、電話機とファクスが一体化されたものが多いが、VE-PVC01Lは電話機能のみのシンプルな製品で、開閉式のモノクロディスプレイでLモードを使うことができる。しかも実売価格が1万円前後と非常にリーズナブルだ。
しかし、大事なのはLモードではなく、一部のPHSを子機として登録できる点だ。ホームページの情報によれば、NTTドコモ向けに提供されたPanasonic製PHSが数機種、登録できるということになっているが、インターネット上でいろいろと情報を集めてみると、どうもVE-PVC01Lはデジタルコードレスホンの規格である『自営標準第3版』に準拠しているらしいということがわかった。自営標準第3版と言えば、一昨年あたりからDDIポケット向けに販売されているH"なども対応しているはず。これはもしかすると、PHSを子機登録できるかもしれないと考えた。ちなみに、コードレスホンにPHSや市販の子機を登録する作業は、基本的に販売店が行なうことになっている。
そこで、早速、VE-PVC01Lを購入し、機種変更などで余ってしまったPHSを登録してみることにした。もちろん、ここでもインターネット上での情報収集が大いに役立ったが、結果から言うと、いくつかのPHSを登録することができた。子機登録したPHSはさすがにメールやコンテンツ閲覧こそできないものの、電話帳が使えるし、登録されている着信メロディで呼び出すこともできる。そして何よりも便利なのがイヤホンマイクが使えること。筆者のように、パソコンに向かっている時間が長いユーザーにとっては、両手が使えるイヤホンマイクは非常に重宝するのだ。
ADSL導入でアナログ回線に乗り換えて、ワイヤレス対応ISDN TAが使えなくなってしまった人や機種変更などで使わなくなったPHSが手元に余っている人は、価格的にも安いので、検討してみる価値がありそうな製品だ。
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アステルのJRC製端末「AJ-32」を登録。画面上の「家」が家庭用コードレスとして使えることを表わす。
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九州松下電器のH"端末「KX-HV200」を登録。画面上の家のアイコンが家庭用コードレスとして使えることを表わす。
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品名 |
購入場所 |
価格 |
おうち電話 Ru・Ru・Ru VE-PVC01L |
yodobashi.com |
1万800円(税別) |
【注意】
コードレスホンにPHSや市販の子機を登録する作業は、基本的に販売店で行なう必要があります。編集部及び筆者は、登録方法や動作確認情報などについてのお問い合わせを受け付けておりません。本稿で紹介した動作や登録に関する情報は、筆者が独自に行なったものであり、動作を保証するものではありません。登録可能な対応機種については松下通信工業のホームページやカタログなどをご参照ください。
・ 『VE-PVC01L』製品情報(松下通信工業)
http://prodb.matsushita.co.jp/products/panasonic/VE/VE-PVC01L.html
(法林岳之)
2002/10/07 12:16
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