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出るべくして出た「USBメモリーキーMP3プレーヤー」
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いつ出てくるか楽しみだった当たり前の発想機器。128MB版も発売
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IT業界に勤める友人や業界のライター、雑誌編集者などが集まり、1年くらい前に頻繁に話題になっていたことと言えば、ほとんどの仲間がすでに持っているパソコンのUSBポートに挿入して活用する「USBメモリーキー」を応用したMP3のプレーヤーや超小型のデジカメの話題だった。いつもその業界で新製品を発売するスピード感は抜群なのだが、今ひとつ、製品がこなれていないことで、すぐに後発他社の後塵を拝するメーカーの1つに、有名な「クリエイティブ」がある。ご存じだとは思うが、同社はその昔、PCの音源ボードのパイオニアとして超有名な、今や伝説になったサウンドブラスターを開発・発売した会社だ。
同社が、やはり一番乗りをしたUSBメモリーキーをメディアに利用したMP3、WMAミュージックプレーヤーが「NOMAD MuVo(ノマド・ミューボ)」だ。64MBのごく一般的なUSBメモリーキーに小さなスイッチ類やフォーン端子をめいっぱい取り付け、外部に単4の電池ボックスをドッキングする方式でバッテリーを除き、なんと28gのMP3・WMAプレーヤーを実現した。
アルカリ単4乾電池で約12時間の音楽プレイバックを実現し、外観は見ての通りのUSBメモリーキーなので、パソコンのUSBポートに差し込んで、最新OSなら、専用ドライバなしで、「単なるディスクドライブ」として見えるMuVoに、パソコンのハードディスクに収録したMP3やWMAフォーマットの音楽ファイルをただドラッグ・アンド・ドロップするだけで音楽データを転送可能なのだ。
MuVoで音楽のプレーバックを行なうと、PCから転送した順番で再生される。WMAであれば特別の音楽データエンコードアプリを購入することもなく、Windows標準のメディアプレイヤーだけでWMAファイルを音楽CDから作成可能だ。また大きな音質的な問題もなくMP3に比較してファイルサイズが小さく、64MBのMuVoに音楽CDで2枚分近いデータをいとも簡単に収録できる。ただ、ユーザーとしてはスイッチ類を取り付けるのは、あの小さなUSBメモリーキー本体にではなく、できれば乾電池パックの方にしてほしかった。そうすることで、ユーザーが自由にサイズの異なるUSBメモリーキーを購入し活用することが可能なはずだ(これは、複雑な技術的な問題や解決できない他の政治的な問題があった結果、USBメモリーキー側にあるのかもしれないが)。
音楽プレーヤーとはいえMuVoはごく一般的なUSBメモリーキーを収録メディアとして使用しているので、あいにく出先などで「フラッシュメモリーカード」などの持ち合わせがなくても、ExcelのファイルやPowerPointなどのプレゼンデータをコピーしてもらうことは十分可能なのだ。一般的なUSBメモリーキーと同じく、Windows XP/2000ではデバイスドライバが不要なため非常に簡単だ。
音楽データの転送が簡単で、超コンパクト、超軽量で時間も長持ち、ちょっとダサイデザインや妙なカラーリングを除けば、MP3・WMAプレーヤーとしては言うことがないくらい良くできているMuVoだが、音楽プレイバックの道具として見た場合、首を傾げたくなる要素が1つだけある。筆者の使い方が悪いのかどうか、電源を切った後は、必ず前回聴いていた曲の続きを再生するのではなく、必ず1曲目からスタートする。17曲も入って喜んでいたが、通勤時間が1時間少々の筆者は、まだ13曲目以降をMuVoで聞いたことがない。
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単なるUSBメモリなので転送も超簡単! Excelデータも収録OK
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小さな部品の方に無理矢理取り付けたスイッチ類が謎を呼ぶ!?
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
NOMAD MuVo |
クリエイティブ |
1万4800円 |
・ NOMAD Muvoニュースリリース
http://japan.creative.com/company/press/2002/020904-muvo128.asp
(ゼロ・ハリ)
2002/09/25 11:07
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