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「世界最大の恐竜博」でゲット! 「ステゴザウルスの頭蓋骨モデル」
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惜しみなく「世界最大」と言えるには異論を挟めない真の迫力が要る
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巨大恐竜のパレード! 広角レンズは必携の「恐竜博」
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ついさっき、人類が月面に到達したばかりなら、シーザーがクレオパトラと恋に落ちたのはほんの一分前、一カ月ほど前には、同じ地球上を史上最大の「セイスモサウルス」が3時のおやつのソテツを求めてのんびりと歩いていたはずなのだ。
ITバブルの崩壊後、超大型のパソコンショップの新規開店がまったく姿を消したが、バブルの頂点時には、日本全国のあちこちの街に「世界最大級のPCショップオープン!!」というチラシやDM、広告を頻繁に見かけたものだった。本当は「すっきりと言い切りたい気持ち」で一杯なのに、確信のない不確かな内容を、なんとかそれなりのインパクトを持たせて世間に伝えたい常套表現句がいつの頃からこの業界にお目見えした「級」という、どこかノリの悪い、煮え切らない言い回しなのだ。
そんなミミッチイ俗世間とはかけ離れた恐竜の世界では、「気持ちの良い言い切り」の世界が今も存在している。IT関連イベント以外では滅多に行くことのない幕張メッセだが、今回は仕事を休んで、2002年の7月19日から9月22日(実際には人気のため、会期が予定より1日延長され23日)まで、幕張メッセで開催されている「世界最大の恐竜博2002」を見学してきた。実際の恐竜博会場の大迫力を見てみれば、「世界最大」という枕詞に文句をつける地球上の生物は、我々人間を含め皆無であろう。
まだ世界最大とは誰も知る由がなかった頃、「セイスモサウルス」の骨格は、1979年、米国のニューメキシコ州で2人のハイカーが偶然にその一部を発見した。監督官庁へのタイムリーな通報にも関わらず、予算難などの理由で6年間近く放置され、その後1985年から1992年まで、学者だけではなく多くの一般ボランティアも参加して7年の歳月をかけてやっと発掘され、図らずも最もアメリカ人が好みそうなドラマティックなストーリー展開となってしまった「世界最大の恐竜」なのだ。
全長35メートル、推定体重42トンは、地上最大の生物である象の軽く8倍以上、なんと、小柄な女性なら1000人分だ。もはや、パソコンショップと同じように「世界最大級」と呼ぶには、あまりにも「超弩級」過ぎるアピアランスなのだ。
そんな混み合う「恐竜博」の会場の恐竜グッズを販売しているコーナーで、小学生の頃、親父に手伝ってもらって夏休みの工作として作ったステゴザウルスの頭蓋骨モデルを発見。懐かしさのあまり、アッという間に衝動買いをしてしまった。リアルな色と、ズッシリと重いそのモデルは、現在、筆者のデスクの上にいつも飾られている。地球上で起こる些細な、どうでもよい出来事なんか全部忘れ、1分1秒にあくせくすることなく、ゆったりと構える心を学ぶには、地球上に恐竜ほど良い先生は居ないはずだ。
我々人類は、かって絶滅した恐竜の30分の1ほどの期間しかまだ地球に存在していないのだ。今、もし人類が絶滅しても、その些細な存在は後生、地球の歴史にも刻まれない可能性のある単なる試用期間なのかもしれない。
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ヒーロー「セイスモサウルス」全長35メートル、推定体重42トン!
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筆者のデスクトップを睨むステゴザウルスの頭蓋骨模型
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品名 |
購入価格 |
購入場所 |
ステゴザウルス頭蓋骨モデル |
4300円 |
「世界最大の恐竜博」 場内売店 |
・ 世界最大の恐竜博
http://www.dino-expo.jp/index.html
(ゼロ・ハリ)
2002/09/18 11:21
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