もともとセキュリティ・ステッカーは、物理的な「セキュリティ防衛機構」や「電子的警報機能」を備えた個人の所有物が、その機能が搭載されているがゆえに、泥棒にとって手を出しても損な対象であることを知らしめるのが目的だ。しかし、実際に機能を搭載せずとも、その雰囲気を醸し出すステッカーを貼っておくだけでも、何もしないよりは確実に効果はあるだろう。窃盗を目論む側にしても、同じモバイルPCが運良く2台並んいたとして、一方には何の注意書きもなく、もう一方には「WARNING! PROTECTED BY ELECTRIC SURVEILLANCE」と書かれていれば、実際にそのようなセキュリティハードウエアが現存する現代、わざわざ後者の方に手を出す必要はないだろう。