ケータイ Watch
連載バックナンバー
Bluetoothで音楽を飛ばして楽しむ。ヤマハ「NX-B02」
[2009/06/26]

サンワサプライのWeb限定商品「Miniトラックボールマウス」
[2009/06/25]

コンパクトな光学ディスク専用プリンター「CW-E60」
[2009/06/24]

長すぎるマウスケーブルをがっちり固定「マウスアンカー」
[2009/06/23]

ポートの見分けやすさはピカイチ「表彰台USBハブ」
[2009/06/22]

ずっと使いたいカメラケースはオーダーメイドで
[2009/06/19]

クリック専用デバイス? 指先で使う超小型トラックボール
[2009/06/18]

「光センサースイッチ」で暗いときに電源をオン!
[2009/06/17]

天井と壁面、どちらにも取り付けられるロジテックのLANカメラ
[2009/06/16]

サルでも使える? amadanaのポケットビデオカメラ「SAL」
[2009/06/15]


2009年6月

2009年5月

2009年4月

2009年3月

2009年2月

2009年1月

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年

本日の一品タイトルGIF
田宮模型から復活!! マブチの水中モーター

田宮模型から工作シリーズとして製品化された
 「水中モーター」と聞いて懐かしく思う男性読者は少なくないと思う。41歳の筆者もその1人で、復活した水中モーターを購入したのでご紹介しよう。5月に静岡ホビーショーの見学に行った際、6月末に田宮模型から発売になることを知った。黄色のカラーリング(イエローサブマリン?)で復活した水中モーターはラジコン中心の展示会では目立たぬ存在だったかもしれない。「お父さんは子供のころ、これで遊んだ」と話すと息子も興味を示し、6月の発売を親子で待ち遠しく思っていた。

 私の記憶では水中モーターはマブチモーターの製品で、白と青のツートンカラーだった。30年ほど前、小学生の頃にプラモデルの船などに吸盤で貼り付けて遊んだもので、周りの友達も皆持っていたような気がする。会社で水中モーターの話をすると「白と赤のやつ」との意見が多く、20代の人は記憶にないようだ。青と赤の色の違いが気になり水中モーターに関して調べることにした。1967年マブチモーターから水中モーターは白と青で製品化され大ヒット商品となった。価格は300円程度、1971年に白と赤にモデルチェンジされ1997年、30年間の時を経て生産中止となった。しばらく店頭在庫は残っていたが、ここ数年は見かけることもなくオークションサイトでは今でも1000円以上で取引されている。製造元のマブチモーターは玩具用だけでなく自動車や家電製品のモーターなど小型モーターでは世界を代表するメーカーである。この世界のデファクトスタンダードとなっており、最近の中国製玩具のモーターはマブチもどきが多く寸法はマブチと同じになっている。


イエローサブマリンで復活した水中モーター 部品はこれだけ、組み立ては簡単

 水中モーターの復活を望む声は強く、5年ぶりにプラモデルやラジコンで有名な田宮模型から発売されることになった。製造に必要な金型もマブチモーターから田宮模型が譲り受けたとのことで、まさに復活、復刻と言えよう。マブチ時代は完成品であったが、今回は自分で組み立てる「工作シリーズ」で、価格は600円となっている。

 早速、購入した水中モーターを組み立ててみる。10分程度で完成するので、あえて「工作シリーズ」にする必要があったのかは少々疑問である。個人的には完成品として低学年の子供に手軽に楽しめるように提供してほしいと思う。マブチ時代は舵の部分が一体であったが田宮製では取り外しができるように変更されている。プラスチック製の風呂桶に貼り付けて船出してみたが、イマイチなので発泡スチロールの船を作ることにした。カッターで加工したので発泡スチロールの粉がポロポロ落ちてしまう。ライターで表面を固めるが、火力が不安定でデコボコになってしまった。それでも風呂桶よりは見た目も船っぽいし、軽いので運動性能も高くなった。船底に透明の梱包テープを貼るが少々吸盤の付きが悪く走行中に取れてしまう。それでも水中モーターは元気でお風呂の底を自走していく。子供は「魚雷だ」と喜んでいるのでよしとしよう。お風呂では飽き足らず公園の水遊び場に持ち込むと、小さな子供たちが覗き込んだり、追っかけたりでチョッとしたヒーローになってしまった。

 テレビゲームが子供の遊びの中心となってしまった現代、親としてなんとなく物足りなく感じるのは筆者だけであろうか。水中モーターはチョッとクリエイティブな気分になれ、親には懐かしく、子供には新鮮な一品だ。金型を譲ったマブチと製品化した田宮に感謝の気持ちを感じながら、夏休みを前に木製の船を息子と相談しながら建造する筆者である。


発泡スチロール船に吸盤で取り付ける お風呂で処女航海

品名 発売元 価格
水中モーター 田宮模型 600円


・ 田宮模型
  http://www.tamiya.com/japan/j-home.htm


(奥川浩彦)
2002/07/25 11:06

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 Impress Corporation  All rights reserved.