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お手軽MPEGムービー記録派に。SONY DSC-P9
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SONY DSC-P9。筆者はひそかにめだかデジカメと命名している
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カードサイズのクイックレスポンスな某超薄型デジカメが登場して周囲がにぎわっている。店頭で触ってみて、その機敏な動作に感心することしきり。これはすごい! これは速い!! 噂通りのデジカメであった。しかしそんな中、デジカメを買い替えた筆者があえて選んだ4代目のデジカメはSONYのDSC-P9。これまで所有したデジカメの中で初めて首を振らない(
レンズが回転しない)タイプだ。店頭でこのデジカメが並んでいるさまは、まるでめだかの群れみたいなので密かにめだかデジカメと呼んでいる。
筆者のデジカメ歴は、先日超薄型デジカメを発売したカシオから昔出ていた首振りのQV-100に端を発しており、それが壊れた後、これぞサイバーなデジカメ! という心意気で使いつづけたのはSONYの首振りサイバーショットシリーズだ。DSC-F55やDSC-F55DXは静止画撮影に、お手軽MPEGムービー撮影にと大活躍してくれた。どれをとっても首振りまくりであり、つまり回転レンズデジカメが大好きなのである!! ただこのタイプのデジカメ(首振りサイバーショット)はこだわって使う人にはいいが、あまりこだわらない人には少々使いにくいものであったようだ。実際宴会の席で回転レンズのサイバーショットを渡すと、そのややカメラ離れしたデザインのせいか、みな必ず戸惑う。さらに困ったことに撮影に失敗することが多い。初めて手にしたカメラだから仕方ないとはいえ、静止画ですら記録されていなかったというケースもあった。だから扱いに慣れてそうな人に預けるとき以外はいつも心配だったのだ。
そういう点から考えるに、コンパクトカメラライクなデザインで、手ごろな価格のデジカメに人気が集まるのもナットク。またパシャパシャ撮れるExilimに注目が集まるのもわかる。しかし、やっぱり個人的にはマルチに活躍してくれるカメラが欲しい。ふつーのコンパクトカメラは持ってるからそれと同じ形じゃつまんないぜぃ! サイバー感が欲しいぜぃ! それにムービー撮影。後で編集するわけでもない筆者は手軽なMPEGムービー撮影に慣れ親しんでいるので、そっち方面の機能も充実していてほしい。持ち歩く際は「おっとこのメシ、イイ感じ」「こんなところにデカイカエル出現!」とシャッターを切ることもあるので、マクロ撮影も捨てられない。というわけで天邪鬼なケもあるため、あえてDSC-P9で勝負に出たというわけだ(価格的にも筆者にとっては“勝負に出る”という表現に見合う高さだった)。DSC-F55DXはオークションで入手してからそんなに経ってはいなかったが、DSC-F55のときより使い勝手が悪くなっている点もあり少々不満があったのだ。本当だったら回転レンズタイプが欲しいのだが、Pシリーズになってからはもう首を振りそうになかったので諦めざるをえなかった。
そんな折、DSC-P9を選んだポイントは以下の通り。
1)特徴的なデザインを持っていたこと(めだか風?) 2)これまでのデジカメよりコンパクトで軽くなっていたこと(撮影時約206g) 3)画素数が上がっていたこと(有効400万画素) 4)音声付の長時間ムービー撮影ができたこと(1分の壁を超えた!) 5)マクロ撮影の切替がボタン1つで済むこと 6)3倍以上のズーム機能があったこと
心なしか記録時間が短くなった気もする。手の小さめな筆者の手のひらにも乗るサイズなので、グリップ感に若干の違和感は残るものの、レンズが回転しないこと以外大筋で要求を満たしてくれるデジカメはコレっしょ! という感じだ。本体も変な形だと思いつつ、使っているうちに愛着が湧いてくるから不思議。ノートPCがVAIOでメモリースティックスロット搭載ゆえに、データのやりとりもいつもどおりにポポイのポイ!
DSC-F55DXのときはその重さゆえにふらりと外出するときに持ち歩くのは抵抗があったが、P9からはいつもかばんに入れるようになった。これなら友達に渡しても撮影の失敗率は低下するかな。動画撮影ではHQXモード(320×240ピクセル)で1分19秒の動画を撮影してみたところ、なんとファイルサイズが約29MB!! ここまでくるとさすがにさっと撮ってネットに転送して見てもらうというわけにはいかないが、1分の壁を超えてなかなかの高画質。それなりにきちんと記録したいシーンでは役立つだろう。
充電は本体にバッテリーを内蔵させた状態で電源を繋ぐ方法だが、ほかに別売で2本同時にチャージできるバッテリーチャージャーがある。予備バッテリーを持つものとしては充電は本体外で行いたいのでバッテリーチャージャーは必須アイテムだ。
静止画撮影のスピードはさすがにExilimには負けるが、機能は確実に進化しており、コンパクトかつ1台でがっつり使えるデジカメを選んでおきたいという方には十分お奨めできると思う(でもやっぱりレンズは回転してほしいなぁ……)。
品名 |
購入価格 |
購入場所 |
DSC-P9 バッテリーチャージャー BC-VC10 予備バッテリー NP-FC10 |
7万4800円 7200円 4600円 |
ヨドバシカメラ新宿西口本店 |
・ DSC-P9製品情報(ソニー)
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-P9/index.html
・ 「回転レンズ兄弟」(筆者の個人サイト内)
http://www.woodybell.com/photo/2002/cyberstory/index2.htm
(すずまり)
2002/07/22 11:14
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