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残量ゼロでも充電可能! 携帯電話用発電機「携帯電源」
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ふだん愛用の二つ折り携帯を開くのは、通話よりもメール利用時のほうが多いかもしれない。メールやコンテンツをチェックしている間、ちょこっとのつもりでも意外とバッテリーの消耗が激しいことに気が付く。携帯でメールを書く回数が多い日は、通話したいときに電池残量危うしということもあった。これは使っている間、常に液晶パネルが煌々と明るいせいだろうか? とにかくそうやってちょこちょこ使っているうちにバッテリーは消耗していくわけだが、特に急ぐことはなくても電池マークのラインが1本のときって妙に落ち着かないものだ。正確にいうと2本になった時点でヤヤっと思う。
そんなわけで、バッテリーあっての携帯電話であり、お財布と同じくらい大切なのはケータイ! という人にとって、携帯電話のバッテリー切れほど切ないものはないだろう。最近では直接充電できるスポットなんかもあったりするが、バッテリー切れは場所を選ばない。従っていつでもどこでも充電できることがいいのだ。かといって使い捨てはなんだかもったいないなぁという気がしなくもないし、太陽光で蓄電しておいて後から充電するのも悪くないが、蓄電忘れてたりすることはないのか? という疑問もあり。梅雨の季節はお日様の登場も少ないことだし。だったらその場で発電してみてはどうかと。そんなわけで携帯のバッテリーが完全にゼロの状態からでも充電できるという、2次タンク蓄電方式のコンパルの「携帯電源」を試してみた。いわゆるひとつの自力で発電なのである。
重さ約160g、出力DC5.6V、600mA、2次タンク蓄電方式。形はグリップしやすいように丸くなっている。付属のケーブル(ドコモとJ-フォンのPDC用)を繋いでレバーをポンピングすれば、2分の作業で2分の充電ができるという。なーんだ簡単じゃん!と思ったが、これがちょっと甘かった(苦笑)。
充電にはまだ少し残っているときの充電と、完全にバッテリーが切れてしまってからの充電の2パターンがある。試しに用意したのはバッテリー残量ゼロの携帯電話。マニュアルによれば残量ゼロからの充電では、携帯側ですぐに電源は入らないらしい。3~5分は電源OFFの状態で充電し、携帯の復帰を確認したあとさらに充電するらしいのだ??つまり、考えていたより時間かかりそう。しかもレバーを押すペースは1分間に90回以上を目安にという指示なので、とにかくレバーを握れ! 握りまくれ!! とチャレンジ。実はこれがなかなかハードな作業となったのである。
普通に右手で握る→(数秒で疲れる)→左手にしてみる→(利き手ではないのでさらに早く疲れる)→床に押し付けてみる→(腕が疲れる)→サルのおもちゃみたいに胸の前で両手を使って押してみる……気が付けばすでに汗ばんでいる筆者!! でもまだ1分しか経ってないかも! 発電恐るべし!!!
考えてみれば握力が左右ともに20kgちょい程度(高校時代の記憶)なので、握力だけでモーターを回すにはやや非力のようだ。ワールドカップ開催中だったし、観戦中だったら無意識に力入るかもとか思いながらひたすらポンピング。電気というものは生み出すのにとても大変なのね……と妙なところで感心してしまった。それでもなんとか携帯が復帰した瞬間は感動的ですらあったが。
だが辛そうなことばかりではない。実はダイオードのランプがついているのだ。充電されると光るのだ。ということは、太陽も電池もない過酷な環境においても握力だけで光る懐中電灯ともいえるのだ。これには肥満型懐中電灯好き在宅サバイバーのハートはくすぐられる。でもやっぱり女性にはチト辛い一品である。だから腕に自信のある野郎様方におすすめしたい。絶対鍛えられると思う。っていうか、もう少しレバーが軽かったらヨカッタな……。
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形は太った餃子みたい? グリップ感はいいが、手の小さな人にはちょっと辛い
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1本の電池残量マークを出すために、深夜にも関わらず全パワーをレバーに注ぎ込むはめに
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
携帯電源 |
コンパル |
7800円 |
・ コンパル
http://www.compal.to/
・ 「携帯電源」製品情報
http://www.compal.to/products/products/generator/top.html
(すずまり)
2002/07/18 11:09
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