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Act.16「美しき“モバイルビジネス”?」
[2007/03/27]


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Act.13「アイ,シニア?」
法林岳之 法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるVAIO 基本編 2004年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイならオレに聞け!」(impress TV)も配信中。asahi.comでも連載執筆中


活気づくシニア向けケータイ市場

 9,000万近くまで契約数が拡大し、いよいよ飽和状態と言われる日本のケータイ市場。そんな中、着実な成長を見せながら活気づいているのがシニア層やシルバー層を意識したケータイだ。今回はシニアをターゲットにしたケータイについて、考えてみよう。


相次いで登場する「シニア向け簡単ケータイ」

「らくらくホン」シリーズ初代の「P601es」

FOMAらくらくホンII F881iES
 ニュースや新聞などでも報じられているように、日本はこれから高齢化社会を迎え、21世紀半ばには、国民の3人に1人が65歳以上になるという。そういった社会背景を意識してか、ここ数年、ケータイの市場でもシニアやシルバー層をターゲットにした商品が相次いで登場している。かく言う筆者も現在、NHK教育テレビで中高年を対象にした携帯電話の番組に出演させていただいている。

 シニアを対象にしたケータイとして、もっとも知られているラインナップと言えば、やはり、NTTドコモの「らくらくホン」シリーズだろう。1999年に初代モデル「らくらくホン P601es」(パナソニック製)が発売された同シリーズは、2001年には初のiモード対応「らくらくホンII F671i」(富士通製)、2002年には折りたたみデザインを採用した「らくらくホンIIS F671iS」、2003年には世界初の歩数計を搭載した「F672i」、2004年には初のFOMA端末「FOMAらくらくホン F880iES」、そして今年はゆっくりボイスやはっきりボイスを採用した「FOMAらくらくホンII F881iES」が発売されている。さらに、派生モデル的な存在として、今夏にはらくらくホンのコンセプトを継承したシャープ製端末「DOLCE SH851i」も登場している。

 らくらくホンと銘打った端末は約6年の歳月をかけて、550万台以上もの販売を記録し、NTTドコモの定番シリーズのひとつに成長している。ここ数年、販売ランキングなどを見ていても1年を通して、安定した売れ行きを記録しており、販売店などでも「売りやすい端末」として扱われている。

 一方、auも昨年あたりから「フレンドリーデザイン」というコンセプトを打ち出し、使いやすさを重視した端末を販売している。今年6月にはらくらくホン同様、ワンタッチボタンやでか文字機能を採用した「W32K」の販売が開始されている。同じKDDIグループでは昨年、ツーカーが通話専用のシンプルケータイ「ツーカーS」を発売し、一時的にツーカーが純増を記録するほどの人気を集めた。auも同じコンセプトでCDMA 1X対応の「簡単ケータイS A101K」を10月にも発売する予定だ。

 この他にも敢えて「シニア向け」と謳わないものの、シニア層を意識したシンプルモードを搭載した端末も数多く登場している。着うたやGPS、FeliCa、音楽ケータイなどの陰に隠れているが、若年層以外にも積極的にケータイを持ってもらおうと、各社ともさまざまなアプローチを試みている。


京セラ製au端末「W32K」
「ツーカーS」と同じコンセプトの「簡単ケータイ A101K」

シニアは何歳から?

 にわかに活気づき始めたシニア向けのケータイ市場だが、実際に販売された端末を試用したり、中高年層のユーザーの動向や利用シーンを見ていると、「本当にシニア向けケータイはこれでいいのだろうか」と考えさせられることが多い。筆者はまだシニア向けケータイを必要とする年代になっていないつもりだが、シニア向けと銘打たれて販売されている端末は、仕様的にもコンセプト的にも違和感を覚える部分があるのだ。

 まず、最初に気になるのは「シニア」というユーザー層の定義だ。事業者及び端末メーカーの資料やプロモーションを見ていると、一般的に40~50歳以上を「中高年層=シニア層」と捉えているケースが多いようだ。これは他の製品ジャンルでも似通っている。しかし、ケータイは基本的に個人が利用するものであり、日本人の平均的な寿命を考えれば、シルバー層と言われる70~80代あたりまでのユーザーがケータイを利用することが考えられる。もちろん、ユーザーによって、あるいは周囲の環境などによって、本当に必要とするか否かは異なるのだろうが、これらの各年代層をすべてひとまとめにして、シニア向けケータイが開発されていることにはかなり疑問が残る。

 以前、あるメーカーの担当者を取材したとき、シニア向けケータイについて、非常に興味深いことを話していた。現在の40~50代のユーザーには、アナログ携帯電話やデジタル携帯電話の黎明期から利用していたユーザーも多く、なかにはiモード以降のケータイの進化にもきちんと付き合ってきたユーザーも存在する。しかし、現在のラインナップを見ると、こうしたユーザーが50代になった途端、「あなたの選択肢はシニア向けケータイですね」と切り分けられてしまっている。メーカーの担当者曰く、「事業者やメーカーがこうしたスタンスを取ることは、ケータイの進化を支えてきた人たちに対して失礼ではないか」というのだ。

 つまり、現在のシニア向けケータイは一見、シニア層に配慮した端末のように見えるが、なかにはそれに満足しないユーザー、シニア向けケータイを持ちたくないユーザーもいるということだ。その理由として、「シニア向けケータイを持つ」ということに対する抵抗感もあるが、実際にはシニア向けケータイに機能不足などを感じているユーザーも少なくないのではないだろうか。


見やすさと使いやすさへの工夫

シニア向けを謳う端末では大きな文字に変更可能(画面はDOLCE)
 では、具体的にシニア向けケータイとして、何が必要とされていて、どんなものに不足を感じているのだろうか。筆者が身の回りで聞いてみた声なども踏まえながら、考えてみよう。

 シニア向けケータイにはいろいろなアプローチがあるが、おおよそ、どの端末も大きく分けて、3つのポイントに重点が置かれている。1つは文字の見やすさ、2つめは操作のわかりやすさや使いやすさ、3つめは機能のシンプルさだ。

 まず、文字の見やすさ。「若いもんにはまだ……」とは言ってみたものの、人間は一定の年齢を過ぎると、小さな文字などが見えにくくなってしまう。そう、いわゆる「老眼」というやつだ。これはいずれ誰にでも起こりうる症状で、医学的にも避けられないものだ。そのため、シニア向けを謳う端末では、必ず表示する文字サイズがひと回り大きく設定されている。

 ただ、なかには「シニア向けだから、文字サイズが大きければ良い」とばかりに、画面に数文字しか表示されないほど、文字サイズが大きく設定されていたり、大きな文字サイズでは表示フォントが粗く、見づらい端末もある。ちなみに、今どきの端末を使っている本誌読者なら、ご存知の通り、最近の端末では大半の機種がメールやコンテンツ閲覧時に表示する文字サイズを変更することが可能だ。「シニア向けだから、文字サイズを大きくする」というアプローチは一見、正しいようだが、むしろ、大切なことはワンタッチで表示する文字サイズを変更できたり、利用目的に応じて、文字サイズを設定できるようにすることだ。もちろん、液晶ディスプレイの解像度を考慮し、見やすいフォントを採用することは言うまでもない。


使いかたナビ画面(P505iS)
 次に、操作のわかりやすさや使いやすさだが、これはシニア向けケータイに限らず、高機能化した現在のケータイ全体に求められていることだ。各メーカーともいかに操作をわかりやすくするかに知恵を絞っている。たとえば、先日も本誌にインタビュー記事が掲載されたが、P505iSではじめて搭載され、その後、各社のケータイに採用されているカナックの「使いかたナビ」も1つのアプローチだ。パソコンで言うところのオンラインヘルプに相当するものだが、ユーザーがしたいことと機能に結びつけ、実際に操作できるように連携させるなど、一般的なヘルプ機能よりも一歩、踏み込んだ設計になっている。

 D505iSなどで採用された[?]キーによるオンラインガイドなども操作をわかりやすくする取り組みだが、全体的な傾向として見えているのは、画面にきちんとガイドを表示し、ユーザーが迷いそうな場面ではヘルプが参照できるというアプローチだ。たとえば、らくらくホンでは対話形式でメールを作成できるようにしているが、通常の宛先、題名、本文が並んでいる形式のメール画面でも宛先を選べば、アドレス帳から入力するか、メールの送受信履歴から表示するかをたずねるガイド(ダイアログボックス)が表示されるなどの工夫をした端末も販売されている。

 また、さまざまな操作を行なうメニュー画面の表現方法も気になるところだ。多くのシニア向けケータイでは、大きな文字だけで表記したメニュー画面が採用されているが、FOMAらくらくホンなどのレビューでも触れたように、「大きな文字でメニュー画面を表現する=わかりやすい」という考えで十分なのだろうか。パソコンを使っているユーザーなら、よくご存知のように、WindowsやMac OSに採用されている「アイコン」という表現方法は、本来、文字を読まなくても直感的にどんな機能なのかがわかるというメリットを持つ。ただ単純に大きな文字だけでメニュー画面を構成するのではなく、文字とアイコンを組み合わせ、使う単語などを平易にすることで、もっとわかりやすいメニュー画面が作ることもできるはずだ。たとえば、auのA5512CAのスマートモードやNTTドコモのDOLCEでは、アイコンと文字を組み合わせたメニューを両機種とも2種類ずつ用意しており、幅広いユーザーのニーズに対応できるようにしている。


「A5512CA」ではスマートモードのデザインも選択可能 「DOLCE」の基本メニュー

ディスプレイ下に3つのワンタッチボタンを配置(画像はF672i)
 一方、ボディやキーなどのハードウェアはどうだろうか。シニア向けを謳う端末では、ボタン面に印刷されるプリントを「電話帳」「電源」「文字」のように日本語で表記したり、ボタンそのものをひと回り大きくすることで、操作性を向上させている。なかには必要に応じて、操作すべきボタンを光らせて、操作を促す端末もある。液晶ディスプレイ下に3つのワンタッチボタンを装備し、そのボタンを押すだけで、電話を掛けたり、メールを送信できるようにしているのもシニア向けならではの工夫だろう。

 しかし、らくらくホンでもF672iまでのモデルでは、ワンタッチボタンに何も登録されていないと、「ワンタッチダイヤルが登録されていません」と表示されるのみで、継続する操作が何もできなかった。FOMAらくらくホン以降では何も登録されていないと、「電話帳が登録されていません。登録しますか?」とたずねられる仕様に変更されている。

 また、ワンタッチボタンの弊害として、画面に表示されるガイド表示で混乱をしてしまう点が挙げられる。多くの端末では画面の左右下にサブメニューなどのガイドが表示されるが、このガイドは本来、方向キー左右上にあるボタンに対応する形式になっている。しかし、ワンタッチボタンは画面の真下にあるため、ガイドを見て、そちらを操作してしまうことがある。このあたりもまだまだ工夫の余地が残されている。さらに、ワンタッチボタンを装備した端末は、どうしても「シニア向けケータイらしいデザイン」になってしまう。前述のようにシニア層のニーズは意外に幅広く、こうしたデザインの端末に抵抗を感じるユーザーも少なくないようだ。DOLCEはそうしたニーズに対する1つの解と言えそうだ。


「DOLCE」はデザイン性にも配慮したワンタッチボタンを採用

何を載せ、何を省くか

ツーカーS
 さて、3つめのポイントである「機能のシンプルさ」。実は、筆者がシニア向けケータイを見て、もっとも違和感を覚えているポイントがこれだ。多機能すぎて、ユーザーが使いこなせないため、できるだけ機能を絞り込んで、わかりやすくするという手法は、他の製品群でも何度となく、試みられてきた手法だ。

 たとえば、ケータイにおいて、もっともシンプルさを追求したのはツーカーの「ツーカーS」だろう。相手の電話番号を1つずつ押して、通話をするということに機能を絞り込まれており、メールはおろか、電話帳などの機能も搭載されていない。液晶ディスプレイもないため、自分の電話番号も特定の操作をしなければ、知ることができない。まさに「持ち歩く公衆電話」に近い感覚のもので、ユーザー層的にもシニアというより、シルバー層に向けた商品になっている。

 しかし、ツーカーSの取った手法はあまりにも極端なもので、「何も付けなければ、迷わないでしょ」という極めて割り切ったアプローチとなっている。ツーカーSの取り組みそのものを否定するつもりはないし、これを必要としているユーザーが存在することは確かだが、ツーカーSのような割り切った方法論が事業者やメーカーとして、本当に正しい取り組みなのかどうかは疑問が残る。

 ちなみに、auではツーカーSのコンセプトを受け継いだ「A101K」が10月にも発売される見込みだが、この商品についてはシルバー層を家族に持つユーザーから「安心ナビはついてないの?」という質問を受けたことがある。つまり、A101Kに安心ナビに相当する機能が付いていれば、離れたところに住んでいても自宅とその周囲を移動しているかどうかで、生存情報を確認できるのではないかと考えたわけだ。もちろん、プライバシーへの配慮なども必要になるが、ツーカーSやA101Kのような通話専用ケータイでも今どきのケータイの技術を応用することで、もっと利便性や実用性のあるサービスを提供できるのではないだろうか。


 また、ツーカーSやA101Kほどではないものの、シニア向けを謳う多くの機種は、さまざまな機能を削除している。たとえば、らくらくホンは90x/70xシリーズと比較して、iアプリやメモリカード、赤外線通信などの機能が省略されている。一見、これはシニア層を考えた正しい工夫のように見えるが、必ずしもそうとは言えない気がしている。

 たとえば、赤外線通信が搭載されていないことについて、メーカーや事業者に話を聞いてみると、「シニア層のユーザーに調査をしても赤外線通信へのニーズはなかった」という答えが返ってくる。確かに、それはそうだろう。赤外線通信が何に役立つのかを知らなければ、本人たちは「知らないから、いらない」と答えるはずだ。

 しかし、本人の周囲に居る家族や同僚、部下たちの立場から見れば、「赤外線通信機能があれば、このデータを渡せるのに……」と考えるシチュエーションもあるはずだ。つまり、本人が赤外線通信を本人が使うことはないかもしれないが、シニアの持つケータイに赤外線通信機能が付いていれば、息子や娘、孫たち、会社の部下、取引先の人々などに操作をしてもらって、写真やブックマーク、メールなどのデータをやり取りすることができるわけだ。


 メモリカードについてはどうだろうか。現在、メモリカードは主にカメラ付きケータイで撮影した画像の保存などに利用しているが、シニア向けケータイはカメラが搭載されていなかったり、搭載されていても30万画素クラスだったりするため、メモリカードに対応していないものが多い。

 しかし、シニア層のユーザーは世代的にもカメラに親しんでおり、デジタルカメラを利用するユーザーも多い。つまり、「カメラで撮る楽しさ」については理解しており、カメラ付きケータイで撮影した画像を「プリントしたい」「パソコンで見てみたい」と考えるのは自然なわけだ。

 現に、筆者の60代の知人はFOMAらくらくホンを使い、カメラで撮影したが、30万画素クラスでどれくらいの画像になるのかを知りたいため、「どうすれば、FOMAらくらくホンで撮った画像をパソコンに取り込めますか?」と質問してきた。ちなみに、この知人はパソコンにはある程度、慣れ親しんでいるものの、ケータイについては今年初めて持ったというビギナーだ。こうなると、NTTドコモと開発メーカーが配布しているデータリンクキットを使うしか、画像を読み出す方法がないわけだが、さすがに「FOMA用USBケーブルを買って、ドライバとデータリンクキットをインストールして……」とは答えられなかった。やはり、外部とのデータのやり取りを考えてもメモリカードや赤外線通信は、シニア向けケータイでも必須機能にすべきではないのだろうか。


 最後に、iアプリをはじめとするアプリ機能だが、これは判断が難しい。各社のケータイでサービスされているアプリ機能は、ゲームなどが数多く提供されているが、その他にも実用系アプリや学習アプリなども増えてきている。シニア層がゲームをしないかというと、まったくしないわけでもないだろうし、自分の好みに合うゲームが見つかれば、プレイすることもあるだろう。特に、パソコンなどをすでに使っていて、「ダウンロードして、インストールする」ということがわかるユーザーなら、トライする可能性は十分にある。

 むしろ、気になるのはゲーム以外のアプリの利用意向だ。たとえば、株価などをほぼリアルタイムに見られる待受アプリは、投資に熱心なユーザーに受け入れられるだろうし、ナビゲーションアプリも見せ方を工夫すれば、シニア層にも役立つはずだ。安心ナビのように、家族などの持つケータイと連携できるようなしくみもアプリ機能がなければ、実現しにくくなってしまう

 こうして考えてみると、「シニア向けケータイは簡単な方がいいから、機能は少なくすれば良い」という発想は、どうも短絡的なイメージが強く、本当にシニア層のユーザーを理解していないように見えてしまう。注意しなければならないのは、ケータイにない機能は追加できないが、搭載されている機能は必要なければ、使わないという選択肢も存在するということだ。ユーザーインターフェイスをもっと工夫すれば、「一見、シンプルだが、ちゃんと使おうとすれば、使える」という端末も実現可能なはずだ。事業者やメーカーはわかりやすくするために次々と機能を削除するのではなく、どの機能が何に役立つのかをしっかりと説明し、どうやったら使ってもらえるのかといったことをもっと工夫すべきではないだろうか。

 ここでは端末の話を中心に触れたが、コンテンツについても少しずつ内容に変化が見られる。たとえば、NTTドコモはらくらくホン専用の「らくらくiメニュー」を開始し、各コンテンツプロバイダもらくらくiメニュー向けに、シニア層のユーザーが興味を持ちそうなコンテンツを配信している。らくらくホンでしかアクセスできない(DOLCEも対象外)のは残念だが、ユーザー層に合わせたコンテンツ配信は今後、ケータイのコンテンツサービス全体にも影響を与えそうな取り組みとして注目される。


いろんな世代の人々に便利な環境を

 冒頭でも触れたように、これから日本は高齢化社会を迎える。ケータイに限らず、シニア層、プレシニア層、シルバー層などをターゲットにした商品は、少しずつ増えており、今後の市場の成長も期待されている。しかし、現状で販売されているシニア向けを謳うケータイは、必ずしも両手を挙げて歓迎できるような商品になっておらず、本稿で指摘したような課題も残されている。

 今さら説明するまでもないが、ケータイはコミュニケーションの道具であり、もっとも身近なデジタルツールだ。工夫次第で、生活のさまざまなシーンで役立つアイテムであることは、本誌をご愛読いただいている読者なら、よくご存知だろう。ケータイの持つ利便性を自分たちの世代のためだけのものにするのではなく、より幅広い層が便利だと思えるような製品や環境、社会を作り出していく必要があるのではないだろうか。事業者やメーカーには今まで以上の工夫を期待したいし、人生の先輩方からいろいろなことを学ばなければならない我々もその動向をしっかり見守る必要があるはずだ。


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(法林岳之)
2005/09/22 13:38

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