ケータイ Watch
最新ニュースIndex
【 2009/06/26 】
携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
[17:53]
ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
[16:47]
ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
[15:51]
ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
[15:34]
カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
[14:56]
テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
[13:54]
ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
[13:22]
SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
[13:04]
「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
[11:14]
アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
[10:41]

FOMAは湘南でも繋がるの? 高速道路実走テスト第2弾

 10月1日よりサービスが開始されたドコモの「FOMA」について、弊誌では東北道・関越道方面や首都圏一部スポットなどでの通話状況をレポートした。今回は東名高速と首都高湾岸線を走行し、FOMAが利用できるエリアやスポットをレポートする。

 テストは10月24日の13時より、7時間ほどかけて行なった。使用機材はFOMAのP2101Vで、車中では助手席に座るテスト要員が、編集部スタッフの固定電話に電話をかける形で行なった。なお、通信状況は時刻や地域など細かい要素の影響を強く受けるため、軽く参考にする程度にしてもらいたい。


東名高速ではどこまでFOMAが使えるか

 今回のテストでは、まず最初に東名高速で東京から名古屋方面に向かい、FOMAが通話できない地点まで行った。次に東名高速を降り、相模湾まで出て国道134号線を東京方向に向かった。


略地図
テストで走行した場所の略地図

 まず東名高速だが、ドコモのエリア図によるとほぼ厚木周辺までがFOMAのサービスエリアとなっている。FOMAのサービスエリアというと「国道16号線以内」がメインのサービスエリアだが、東名方面は国道16号線よりも西側の国道129号線までサービスエリアとなっている。

 東名高速で厚木付近からFOMA P2101Vで通話を続けた結果、厚木よりも8kmほど西まで通話できた。その後、音が頻繁に切れるようになり、厚木から10kmほど西の鶴巻で完全に音がしなくなって、数十秒後に切断音「ツーツーツー」が聞こえた。

 次に、東名高速を降りると南下し、大磯から海沿いの国道134号線を東に向かった。こちらは相模川を超える頃、茅ヶ崎市に入るあたりで圏内となり、FOMAで通信が可能となった。こちらはドコモによるFOMAのサービスエリア図とほぼ同じである。

 前回行なった東北・関越道を対象としたテストでも、エリア内から通話を開始し、そのままエリア外に出た場合、ドコモによるエリア図よりもかなり離れたところまで通話ができた。しかし、逆にエリア外からエリア内に入る場合は、ドコモによるエリア図とほぼ同じ結果が出た。2回だけのテストではなんともいえないが、FOMAは通話を開始すれば粘り強く電波を捕らえ続けることができるのかもしれない。


江の島は不安定ながら通話可能

江の島

江の島
 ドコモのエリアマップによると、藤沢市の江の島の東から鎌倉市の稲村ヶ崎までがエリア外となっている。試しにこのエリア外となっている地域を走行してみたが、FOMA端末の表示は「高台に上ると圏内になる」「山を切り通した道路に入ると圏外になる」という状況だった。

 また、ドコモのエリアマップでは江の島はエリア外扱いとなっているが、実際に江の島に行ってみたところ、多くの場所でFOMA端末の表示が圏内となった。見晴らしの悪い場所に行くと圏外となることが多かったが、江島神社などでの通話は可能なので、電波状況が安定する場所を見つければ「ビジュアル端末で江の島レポート」も可能そうだ。

 ドコモのエリアマップでエリア外となっていても、エリアまで1km程度の距離で、見通しの良い場所であれば、通話が行なえる場合がある。ただし、基本的には使用できる保証はないので「重要な連絡を待っている」などの状況でメイン端末にするのは無理かもしれない。


江ノ島神社 江ノ島神社(中継)
 江島神社でFOMAビジュアルタイプを使用  江島神社からのテレビ電話を編集部で見る

湾岸エリアは通話OK

ベイブリッジ

 ベイブリッジふもとのパーキングエリアでビジュアルタイプを使用
 横浜ベイブリッジからお台場までの湾岸エリアでも通話テストを行なった。ドコモのエリアマップでも、横浜ベイブリッジ周辺はエリア内となっているので、ほぼ完全に通話ができた。

 横浜ベイブリッジからお台場に向かうまでのあいだには、川崎航路トンネルや多摩川トンネルなど、いくつかの海底トンネルがある。いずれのトンネルも、集合アンテナが入っているらしく、ラジオやPDC方式の携帯電話に加え、FOMAも利用可能だった。

 お台場からはレインボーブリッジの一般道を走行して帰途についた。レインボーブリッジの一般道では、ちょうど真ん中あたりで一瞬圏外となったが、すぐに圏内に戻った。お台場でも問題なく通話が行なえたので、湾岸エリアに限定すればFOMAはほぼ問題なく利用できると思われる。


レインボーブリッジ レインボーブリッジ(中継)
レインボーブリッジ
 レインボーブリッジの夜景をFOMAのテレビ電話で中継

7時間でも予備バッテリーは必須

 今回のテストでは、充電スタンドに設置しつづけていたP2101Vを持っていったが、20分程度の音声通話、10分程度のテレビ電話を行なっただけで、電池は残り1目盛りの赤い表示となった。実際にはまだしばらくは使用できるわけだが、赤い1目盛り表示で電話をかけるのは、いつ切れてもおかしくないという精神衛生上よくない状態なので、長時間充電できない状態でFOMAを利用する場合は、製品に添付されている予備バッテリーを満充電の状態で持っていくほうが良いだろう。


・ FOMAのホームページ
  http://foma.nttdocomo.co.jp/

FOMA、高速パケット通信の実力は?
FOMAはどこまで繋がる? 高速道路実走テスト
FOMAは都心でどれくらい使えるか? 有名スポットで検証


(白根 雅彦, 伊藤 大地)
2001/10/25 13:01

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2001 Impress Corporation  All rights reserved.