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KDDIの山本氏
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KDDIは、法人向け商品の発表に伴って、新たなソリューション戦略などを明らかにした。
KDDI ソリューション事業統轄本部 FMC事業本部 FMC推進本部長の山本泰英氏(同社)は、KDDIが法人向けプロダクトに強い企業であると話し、現在、約130のプロダクトを提供しており、その組み合わせは数百パターンになると説明した。
また、これまでの法人展開に新たな方針が示され、従来の企業向け製品を提案していくスタイルから、顧客企業の業種や規模に応じて事前にプロダクトを選びだし、トータルソリューションとして提案していくことが打ち出された。
山本氏は、「KDDIはあなただけのソリューション実現する“アンビエントなソリューション”を提供する。それを支えるのが製品ラインナップと技術力。これまでは顧客の要望に応じて最適な組み合わせをKDDIがお手伝いしてきたが、今後は顧客に応じて事前にプロダクトを組み立て、これに“魔法の粉”である業務支援を加えて提供する」と述べた。
山本氏によれば、従来のサービス提案方法では、顧客企業側が製品選択や申し込みの煩わしさを感じる結果になっていたという。今後、コンサルタントサービスから開通、運用、資産管理までKDDIにフルアウトソースすることで、顧客企業はコアビジネスに注力できるというわけだ。同氏は「コアビジネスに注力し、ノンコアはKDDIにまかせて欲しい」と語った。
またKDDIはこれまで、大企業向けにソリューションを提供してきたが、中小規模企業にも拡大する。パートナーのシステムインテグレーターと協力して展開する一方で、4月にも自社の組織体制を変更する方針だ。詳細は検討中とのことだが、同社法人部隊の増員が予定されているという。
KDDIでは固定とモバイルを1社で提供している。山本氏は、「他社に真似できない総合通信企業としての優位性を活かしていきたい」と語っていた。
■ 新たな顧客展開に向けた柔軟性のある法人端末
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KDDIの小林氏
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KDDIの小林昌宏氏(ソリューション事業統轄本部 ソリューション商品企画本部長)からは、21日に発表された法人向け商品の説明が行われた。
小林氏は、顧客へのアプローチ方法がプロダクト単体の提案から、顧客に応じたソリューション提案に変更されることで、法人向け携帯電話には、顧客に合わせて機能を変更できるカスタマイズ可能な端末が必要とした。
発表された「E05SH」と「E06SH」は、防水機能や堅牢性、指紋認証、リモートロック機能など、法人企業が求める機能を搭載した上で、企業の管理者が機能を選んで提供できる。「E05SH」はおサイフケータイに対応し、「E06SH」はバーコードスキャナユニットを搭載。「E06SH」はPOSと連動し、医療や運輸関連企業などでの採用を想定しているモデルとなる。なおKDDIでは、ヤマト運輸に対して端末供給実績があり、こうした企業に売り込みをかけていくと見られる。
また、「E05SH」にはSDIOの拡張スロットを搭載しており、構内PHS対応カードと無線LANカードが提供される。企業内の既存内線網と連携可能で、現在までにPBXメーカー15社の賛同を得ているという。法人向け固定・携帯内線ソリューション「KDDIビジネスコールダイレクト」は新日本有限責任監査法人や日本IBMでの採用が予定されている。
■ URL
ニュースリリース(KDDI ビジネスコールダイレクト)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0121/
ニュースリリース(法人向け携帯電話の新ラインナップの発売について)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0121a/
ニュースリリース(.net by au)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0121b/
■ 関連記事
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・ au、法人向けに防水・耐衝撃の端末「E05SH」「E06SH」
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(津田 啓夢)
2009/01/21 15:34
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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