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auのW54S/W54SA/W56Tに複数の不具合、ソフト更新開始
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KDDIは、新端末プラットフォーム「KCP+」を採用した新機種「W54S」「W54SA」「W56T」に複数の不具合があることを明らかにした。同社ではソフトウェア更新サービスの提供を開始した。
今回明らかにされた不具合は全部で6種類。W54SとW56Tは同じ不具合が発生するが、W54SAは、発生する事象が一部異なる。
■ 3機種共通の不具合は2種類
全機種で発生する不具合は、おサイフケータイ(EZ FeliCa)関連と、PCサイトビューアー関連の2種類となる。おサイフケータイ関連の不具合は、アプリケーションの起動方法や、サービス利用に制限がかかる場合があるというもの。たとえば、アプリケーションをダウンロードした直後に起動する場合や、アプリケーションを「一発起動」に設定してから一発起動した場合に、EZwebやEメールと連携した起動ができない場合がある。また、アプリケーション起動後に次の画面へ移行しない場合がある。
PCサイトビューアー関連の不具合は、テキストボックスに入力した文字列が反映されない場合があるというもの。ただし、発生してもデータが消失することはない。
■ W54SとW56Tだけの不具合は3種類
「W54S」と「W56T」だけに発生する不具合は、Cメール、EZwebでの通信、文字入力と3種類になる。Cメールについては、受信か送信の件数が1,000件になると、電源のリセットが繰り返すというもの。この事象が発生した場合、データの損失はないものの、店舗に預けて修理する必要がある。
また、EZwebの接続については、圏外から圏内に移動した場合にうまく接続できない場合があるというもの。これは圏外になっている最中にEZwebでの接続を試してから、圏内に移動すると発生する可能性がある。もし発生した場合は、電源を入れ直せば解消する。
文字入力については、単語登録や絵文字パレットを開くと、電源のリセットが発生する場合があるという。
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W54S
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W56T
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■ W54SAのみの事象は「フリーズ状態」
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W54SA
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「W54SA」に発生する不具合は、全機種共通の事象に加え、「特定操作時に端末が操作できない」という事象がある。
これは、Cメールの本文をスムースタッチで入力した場合、あるいは、microSDカードのデータフォルダにアクセスして、サムネイル表示中にサブメニューキーを押した場合などで発生する可能性があり、電源リセットやキー操作を受け付けない状態になる。仮にフリーズしてもデータの損失はないとのことだが、バッテリーを脱着することで解消できる。
■ 対象台数は非公表
いずれの機種も、2007年冬モデルとして昨年10月に発表されながら、実際に発売されたのは今年2月にずれ込んでいる。発売から間もない時期に不具合が明らかにされたが、同社によれば、「(不具合発覚の経緯は)事象によって異なるが、ユーザーから、あるいは関連部署からの報告で見つかったもの」としている。
また、被害を受けるユーザーはどれくらいになるのか、対象台数について尋ねたところ、同社では「今回はケータイアップデート(通信経由でのソフトウェア更新)で解消できる事象であり、リコールではないため、対象台数は非公表」と説明している。ただし、「W54SA」は8日に不具合が明らかにされ、販売が中止されているため、対象台数は2月7日までに販売された894台ということになる。
店頭在庫についても、順次ソフトウェアが更新されるが、販売時にはユーザーにもソフト更新するよう呼びかけていく。
■ URL
ケータイアップデートのお知らせ(au)
http://www.au.kddi.com/seihin/information/detail/au_info_20080213.html
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(関口 聖)
2008/02/13 18:00
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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