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陸自とNTT、M7.3首都直下型地震を想定した共同災害対策訓練
陸上自衛隊東部方面隊(関東甲信越+静岡管轄)は22日、NTT東日本およびNTTドコモ(中央)と共同で地震によって通信が遮断された場合の実動訓練を行なった。
陸自朝霞駐屯地内で行なわれた今回の訓練は、マグニチュード7.3クラスの首都直下型地震が発生し、道路の寸断や建物の倒壊などで、陸路で災害対策機器の運搬が困難な状況を想定。大型ヘリコプターなどを使って、共同で災害対策機器を運搬するというもの。
3者は、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の際に、陸自とNTT等が連携して通信の復旧作業にあたった経緯を踏まえ、被災地での迅速な通信確保に向けて連携強化を図りたい考え。なお、NTTと陸自東部方面隊では、意見交換や研修、共同訓練などを経て、2月9日に協定を結んでいる。
NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 サービス運営部長の黒岩邦夫氏は、大災害などで道路寸断されると、通信の復旧が困難であると語り、通信インフラ提供者として「我々はより災害に強くなりたい」と話した。また、陸自 防衛課長の秋葉瑞穂氏も「互いに協力すればもっといろいろできるようになる」と述べた。
NTT東日本の黒岩氏
陸自の秋葉氏
説明は野営テントの中で実施された
連携の背景
経緯
協定の目的
災害時の情報共有
東部方面隊の役割
NTT東日本の役割
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訓練開始
訓練の概要
実際に首都直下型地震が発生した場合は、陸路による通信復旧が困難と判断されると、NTT東日本およびNTTドコモ側から陸自に対して大型ヘリコプター「CH-47J」などが要請される。今回の訓練では、着陸ポイントを代々木公園と想定、栃木にある陸自の主力ヘリコプター隊が朝霞駐屯地まで急行した。
着陸ポイントには、NTT東日本などの車両が向かった。轟音とともにヘリコプターが到着すると、災害対策用ポータブル衛星通信システムや、災害対策用クリーン電源「バテないくん」、被災地の対策本部周辺でVoIPエリアにする無線LANシステムなどが、NTT東日本やNTTドコモのスタッフによって積み込まれていった。なお、ドコモでは、可搬型発電機や衛星携帯電話「ワイドスターデュオ」、同時に5台の携帯電話を充電できるマルチチャージャーといった装備を訓練に持ち込んだ。
被災地にヘリコプターが到着すると、陸自のトラックが待ちかまえており、陸自の隊員やNTTのスタッフが共同で装備をトラックに積み込み、避難所に届ける。避難所では、テントの設営とともに、災害用の通信設備が構築され、可搬型発電機で基地局への給電や充電サービスなどを提供する。担当者によれば、固定にしろ携帯にしろ、被災地では通信を復旧させるための電源の確保がまず課題になるという。
移動はトラックの荷台
車内(荷台)
自衛官の面々
大型ヘリが到着
NTTの車両が到着
災害設備をヘリに積み込む
迅速な作業
テイクオフ
45分後、被災地ポイントに到着
陸自のトラックが到着
災害設備をトラックに積み込む
NTTと陸自が共同搬送
通信設備などの設営
衛星アンテナ
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災害対策設備を紹介
このほか、今回の訓練では、災害対策用のさまざまな機器やソリューションなども紹介された。NTTドコモでは、マイクロバスサイズの基地局車両「P-BTS」を展示。この車両は、災害時だけでなく、花火大会などイベントなどでも活躍する移動基地局で、最新式のものはW-CDMAおよびPDC(mova)のデュアル対応となる。FOMAであれば平坦な場所で1km四方をカバーできる。また、アンテナが車両から垂直に伸びるだけでなく、アンテナの向きや角度、電波を吹く範囲などを細かく調整できる。
担当者によると、新潟県中越地震では、たまたまその1週間後に訓練を行なう予定だったため、装置の準備が完了しているところで出動要請があったという。現在、ドコモ中央管轄の支店に各1台ずつ配備されており、全国で50台存在する。イベントなどへの「P-BTS」の配備には、災害時の訓練も兼ねているという。
また、自衛隊や公務員などの行政向けソリューションとして、携帯電話を使った緊急参集システムも紹介。管理パソコンから安否確認メールを送信すると、携帯電話側のiアプリが自動的に起動し、メールを確認するまではアラームが鳴り続けるものや、一般的なお知らせメールのような体裁で通知され、テレビ電話を利用してサーバー側でデータを確認することで、端末側に余計なデータを残さない仕組みなどもデモンストレーションされた。
基地局車両「P-BTS」
充電設備
非常用電源車
安否確認ソリューション
お知らせメールの用に通知
テレビ電話機能を利用して、端末にデータを残すことなく情報を取得
自衛隊糧食が配布された
とり飯と赤飯
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URL
陸上自衛隊東部方面隊
http://www.eae.jgsdf.go.jp/
NTT東日本
http://www.eae.jgsdf.go.jp/
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
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(津田 啓夢)
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