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メール検索の流れ
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返信メールから検索結果にアクセス
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アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)は、携帯電話向けオンラインストア「Amazonモバイル」で、メールによる商品検索が可能な新サービス「Amazon モバイル メール検索」サービスを開始した。またAmazonモバイルでは同日発表された決済方法の拡充にも対応したほか、携帯からのコメント投稿機能も提供が開始されている。
新たに開始されたメール検索サービスでは、携帯のメール機能を利用してAmazon.co.jpで取り扱われている商品の検索が可能。iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!から利用できる。
メール本文に検索したいキーワードを入力し、専用のメールアドレス( a@amazon.co.jp )にメールを送信すれば、検索結果ページのURLが記載されたメールが返信される。ユーザーはURLをクリックすれば、Amazonモバイルのトップページなどを経由せずに直接検索結果ページにアクセスし、商品を購入できる。メール検索は、パソコン向けのAmazon.co.jpで取り扱われている全ての商品が検索の対象となる。
また、従来は携帯から閲覧だけができたユーザーのコメントコーナー「カスタマーレビュー」コーナーが、携帯からも投稿可能になった。掲載されたカスタマーレビューはパソコン向けAmazon.co.jpと共有される。
このほか、パソコン向けAmazon.co.jpで対応が開始された、コンビニ支払い、Pay-easy対応ATM・ネットバンキングによる支払いも利用できるようになっているほか、3月末時点で22万冊が対象となっている書籍の内容検索「なか見!検索」がFOMAから利用できるようになっている。
■ Amazon全体でアクティブカスタマーは600万人以上に
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アマゾン ジャパン 代表取締役社長のジャスパー・チャン氏
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18日には同社にて発表会が開催され、新サービスについて説明が行なわれた。
発表会の冒頭では、アマゾン ジャパン 代表取締役社長のジャスパー・チャン氏から全体の動向について説明が行なわれた。同氏は「Amazon全体で前年比20%増の成長率を達成しており、非常に強い成長を遂げている」と順調な売上をアピール。日本のAmazon.co.jpにおいては過去1年に商品を購入したことがある「アクティブカスタマー」が2006年3月末で600万人に達し、なお6カ月に100万人のペースで「急速に増えている」(同氏)という。
同氏はこのほか、雑誌の取扱の拡充や大型家電の取扱開始、設置サービスの提供などに触れ、「大きな成長を牽引する要素になっている」と述べたほか、新たな在庫センターの開設により24時間以内に発送できる商品の確保が全体で2倍になったとした。
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Amazon.com連結売上高は順調に伸びているとした
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利用ユーザーは600万人以上に
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■ メール1通で始められる商品検索サービス
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アマゾン ジャパン Amazonモバイル シニアプロダクトマネージャーの平山 景子氏
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Amazonモバイルのメール検索については、同社 Amazonモバイル シニアプロダクトマネージャーの平山 景子氏から説明が行なわれた。
平山氏はまず、Amazonモバイルの2005年度の売上高が前年比で約3倍にまでなったとし、好調振りを説明する。「1人あたりの購入額、購入頻度においてパソコン向けAmazon.co.jpを上回る実績」とユーザーの積極的な利用も特徴に挙げ、「売上に釣られる形で新規ユーザーの利用も増え、モバイルでは常に約30%が新規ユーザーで占められている」と急速な成長の一面を分析。「他社の分析では、Amazon全体は20~40代がメインユーザーというデータもあるが、Amazonモバイルでは10~20代が約60%を占めている」として、若い世代に積極的に利用されているとした。
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Amazonモバイルは急速に成長しているとした
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FOMAからは「なか見!検索」も可能に
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メール検索のメリット
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レビュー投稿の流れ
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メール検索に関しては、「メールは非常に多くのユーザーが使う機能。ネット機能を使わないユーザーでもメールなら使ったことがあるというユーザーは多い。商品を探す時間の短縮にもなり、大体の場合においてパケット代の節約にもなる」と述べ、より手軽に商品検索を行なえるサービスであることを説明。「友達に購入場所を聞かれても、メールを転送するだけで買った場所を紹介できる」と口コミで利用が広まりやすい点もポイントに挙げた。同氏は「中年のユーザーから若いユーザーまで、メール1通で始められる」とし、手軽な商品検索機能としてメール検索を提供するとした。
Amazonモバイルでは、カスタマーレビューが携帯からも投稿可能になった。同氏は「ゲームソフトなど、発売後すぐにレビューを掲載する場合にも携帯は相性がいい。同じ商品ならカスタマーレビューの有無で売上が圧倒的に変わる。若いユーザー向けの商品でレビューのカバー率が増加するのではないか」と述べて、レビューのさらなる拡大に期待を寄せた。一方、携帯からの投稿では「文章に絵文字を使うことはできないが、今後の検討課題、宿題とさせていただきたい」と語り、携帯からの投稿ならではの表現方法についても検討していくとした。
■ URL
Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/
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(太田 亮三)
2006/04/18 19:22
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