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905SH
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ボーダフォンから6月に発売される予定の「905SH」は、ワンセグの受信に対応したシャープ製の3G端末。特徴的な回転するディスプレイの「サイクロイド機構」と端末のデザインについて、話を伺う機会を得た。
■ 回転する「サイクロイド型」ディスプレイとは
905SHの最大の特徴は、従来の折りたたみ型の端末でありながら、ディスプレイが右に90度回転できる「サイクロイド機構」を搭載していること。この機構は、円が転がるときの円上の1点が描く曲線「サイクロイド曲線」をイメージして命名されたものという。905SHでは、縦位置のディスプレイが横位置に回転する際、ディスプレイの中心が円を描いて移動するのに対し、右下の角は真横に直線上を移動していく。
905SHで主にデザインを担当しているシャープ 総合デザインセンターの大木 邦裕氏は、この回転機構が選択された理由を「モバイルでテレビを見ることについて、原点に返って基本から考えた」結果とする。「横画面のコンテンツを、端末をしっかり持って見られること」という基本コンセプトを決めた上で、画面角度の調節、ボタン操作の理想形、画面保護の観点などから折りたたみ型の端末を選択し、テレビ然としたスタイルの追求、画面と端末の一体感や左右対称の形状、横画面でのコンパクトさなどを重視した結果として、サイクロイド機構を開発・採用するに至ったという。
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サイクロイド機構をクリアモックの背面から確認
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シャープ 総合デザインセンターの大木 邦裕氏
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画面を横位置に回転させても、テンキー側のボディは通常の折りたたみ型端末と同じ縦の状態であるため、電車の中や長時間でも持ちやすいという。またサイクロイド機構により回転させた後もヒンジ側に画面が寄り、また左右対称となることでコンパクトな形状を実現。机などに置いた状態では、サイドキーではなくテンキー部分で各種の操作ができる上、画面の角度調節も自由度が高い利点がある。
本体側とディスプレイの接続には細線同軸を採用し、サイクロイド機構による可動部分に対応した。また、回転機構の斬新さをより印象付けるため、あえて空洞部分をなるべく大きく設けているという。
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通常の状態を背面から見たところ。白いケーブルが細線同軸
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写真でディスプレイ左下の角は、左から右に直線上を移動。一方、ディスプレイ側の軸は円を描くように移動する
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回転させた状態でもヒンジ部に余分な隙間が無くコンパクトに納まる
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■ 905SHのデザイン
カラーやデザインについては、側面からディスプレイを挟んで「C」に見えるボディラインにより、「ディスプレイが動く様子を予感させるシルエット」を目指したという。Cライン側のボディには金属調の仕上げを施し、縦にスジ模様のテクスチャが入ったディスプレイ側との対比を印象付けている。大木氏は、布製品の「織り目のなす不均一感を表わした」とディスプレイ側の模様について述べ、またホワイトに施された偏光パールの塗装ではより高級感を演出しているという。
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金属感と布地のような対比が印象的。真ん中のホワイトは光の具合で表情が変化する
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端末は開発中のものだが、ワンセグをスムーズに受信していた
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■ 基本的なスペック
905SHは、W-CDMAに対応する3G端末。ワンセグ、アナログテレビ、FM放送を受信でき、ワンセグの視聴可能時間はイヤホン使用時で約4時間、アナログテレビは約1時間(いずれも暫定値)。おサイフケータイ、Vodafone live! CAST、デルモジ表示、電話帳をサーバーにバックアップできる「Vodafone Address Book」など最新サービスに対応。Bluetooth機能では「ちかチャット」や、対応する対戦ゲームが楽しめる。
ディスプレイは2.6インチ、240×400ドットのモバイルASV液晶で、1行表示ができるサブディスプレイも背面に搭載。メインカメラには202万画素のCCDカメラ、インカメラには11万画素のCMOSカメラを搭載する。外部メモリとしてminiSDカードに対応する。
連続待受時間は360時間、連続通話時間は180分。大きさは約49×105×27mmで、重さは約143g。本体カラーはブラック、ホワイト、アクアマリンの3色。
■ URL
ボーダフォン
http://www.vodafone.jp/
シャープ
http://www.sharp.co.jp/
ニュースリリース(PDF形式)
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2006/20060315_2j.pdf
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(太田 亮三)
2006/03/30 19:39
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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