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KDDIとテレビ朝日、ワンセグでビジネスモデルを共同検証
KDDI 神山氏
KDDIとテレビ朝日は、ワンセグなどのモバイルメディアとしての携帯電話とテレビ放送を連動させた事業において、ビジネスモデルを共同で検証していくと発表した。
今回明らかにされたKDDIとテレビ朝日の共同の事業検証は、番組と同時に放送されるワンセグのデータ放送部分を活用したビジネスモデルを検証していくもの。具体的には、4月より新番組を含むテレビ朝日の4つの番組で検証が行なわれる。検証期間は9月までを予定し、番組のデータ放送部分を活用して着うたなどコンテンツの販売やショッピングサイト連動の物販、ユーザー参加型企画のユーザー動向などについて検証が行なわれる予定。両社の検証期間中の企画であっても、ワンセグ携帯からのキャンペーンへの参加やコンテンツのダウンロードなどは基本的に3キャリア対応となる予定。
4月から本放送が開始される携帯端末向けの地上デジタル放送「ワンセグ」は、現在視聴できる端末がKDDIから2機種、NTTドコモから1機種が発売され、ボーダフォンからも1機種が6月に発売される予定。
共同事業検証の狙い
コンテンツの利用機会拡大を目指す
23日に行なわれた記者向けの発表会ではKDDI、テレビ朝日の関係者が出席し、共同検証の背景や検証内容が説明された。
KDDI コンテンツ・メディア事業本部 メディア本部 メディアビジネス部 部長の神山 隆氏からは、共同検証の背景やKDDIの役割などが述べられた。同氏は冒頭、ユーザーのテレビ視聴スタイルの変化に触れ、各所で語られる「放送と通信の融合」は既にユーザーの中で起こっている述べた。テレビ視聴者の6割以上は「ケータイ片手にテレビ」というように携帯電話とテレビを併用しているとのデータを示し、さらに「ミュージックステーションの着うたランキングが紹介されると、その後EZwebの着うた検索は3倍にもなる」などの具体例を挙げて、「番組に喚起されて行動を起こす例は枚挙にいとまがない。放送と通信の融合は、生活者はすでに実践している」と述べた。
これまでにアナログ放送を受信できる端末を3機種、合計約100万台を出荷しているとする同氏は、これらの端末で得られたデータをもとに、テレビ視聴がコンテンツを積極的に利用しないユーザーも開拓できるとする。アナログ放送用のアプリに搭載された番組関連情報を掲載するお知らせウィンドウは、通常のコンテンツ利用傾向とは異なり、年齢層が高いほどクリックする確率が高いという。
また、ワンセグ携帯から得られたデータとして、オリンピックなどライブイベントの視聴が活発であること、在宅時間帯でも視聴が活発であるというデータを示し、「ワンセグはモバイルでありパーソナルでもある。ワンセグにより視聴機会が格段に拡大することで、コンテンツの利用機会も最大化させていく」と語った。
共同検証におけるKDDIの役割は「放送事業者のバックエンドを支えるプラットフォームの役割」とした神山氏は、KDDIの役割としてコンテンツ販売・Eコマースにおける回収代行プラットフォームの提供、物販サイトの提供などの例を示したほか、対広告主としてCM効果のデータ化・測定をKDDIと電通との合弁会社「ユビキタス・コア」により分析し提供するとした。
ワンセグは帰宅時間帯も活発に視聴されているという
KDDIはプラットフォームなどで支援
CMの効果に対しても検証を行なう
テレビ朝日の西氏
テレビ朝日 デジタルコンテンツセンター プランニング・プロデューサーの西 勇哉氏からは検証に使われる番組が紹介された。すでに放送されている「オンタマ ―音魂―」では、4月より番組連動のデータ放送でキャンペーン告知と携帯サイトへのリンクが用意され、既存の空メールを利用した参加方法などとの差が比較・検証される。深夜帯のショッピング番組「セレクションX」および情報番組「ちい散歩」では、データ放送部分に番組で紹介された商品が購入できるサイトへのリンクが用意され、URLを告知する既存の方法などと比べて購買行動がどう変化するかが検証される。夜9時からの木曜ドラマ「七人の女弁護士」では、モバイルサイトへの誘導、着うたなどのコンテンツの販売、視聴者参加型企画などが用意される予定で、利用動向などが検証される予定。
西氏は、放送と通信が補完関係にあるとするデータを示し「放送と通信は競合するなどと言われてきたが、データにもあるように相乗効果が得られると考えられる。連携することでより大きい効果が得られる」と述べ、「これまで仮説が立てられてきたが、これを順次検証していく」と共同の検証に積極的な姿勢を示した。
深夜のショッピング番組とEコマースサイトを連携
木曜夜9時からの新ドラマもコンテンツでワンセグと連携
さまざまな仮説を検証していくとした
「オンタマ ―音魂―」のデータ放送視聴イメージ
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URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0323/
KDDI
http://www.kddi.com/
テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/
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(太田 亮三)
2006/03/23 17:37
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