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WX310K
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京セラは、ウィルコムのPHS端末「WX310K」で音楽プレーヤー機能が利用できるようになる追加アプリケーション「ミュージックプレイヤー」を27日から提供する。ライセンスキーの価格は840円。
今回提供が開始される「ミュージックプレイヤー」は、WX310KでOpenMG AUDIO形式(ATRAC3Plus、ATRAC3、MP3)の音楽ファイルを再生できる追加アプリケーション。音楽ファイルの転送には新たに提供されるジャストシステム製のWindows用ソフト「BeatJam for WX310K」を使用する。
ミュージックプレイヤーではminiSDカードに転送した音楽ファイルを再生でき、シャッフル再生やリピート再生が可能。5種類のイコライザ機能も搭載している。再生中に端末を閉じると、背面液晶に入力されている楽曲名、アーティスト名がスクロール表示されるほか、左右のサイドキーで次曲、前曲選択の操作ができる。
再生中に着信やメールの受信があった場合、再生が一時停止されて通話やメールの操作が行なえる。操作が終了すると再びミュージックプレイヤーの画面に戻り、続きから再生可能。本体のステレオスピーカー、イヤホンで音楽を楽しめるが、Bluetooth接続には対応していない。
■ ラインセンスキーを購入しBeatJam for WX310Kを導入
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ミュージックプレイヤーの画面
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利用開始までの流れは、WX310K本体のソフトウェア更新、ミュージックプレイヤーのライセンスキーの購入、BeatJam for WX310Kのダウンロードとインストール、の大きく3つに分けられる。
WX310Kは、23日に最新のソフトウェアが公開されている。最新のソフトウェアに更新することでミュージックプレイヤーの利用準備が整う。
京セラの携帯端末向けWebサイト「サイトK」よりミュージックプレイヤーのライセンスキーを購入すると、購入確認メールとともにBeatJam for WX310KのダウンロードURLやシリアルナンバーなどがメールで送信される。ライセンスキーの代金は、回収代行システムによりウィルコムの利用料に合算されて請求される。
パソコンからBeatJam for WX310KのダウンロードURLにアクセスし、ソフトをダウンロードする。同ソフトの対応OSはWindows XP/2000/Me。
なお、BeatJam for WX310Kのダウンロードが難しい環境にあるユーザー向けに、同ソフトのCD-ROM版も用意される。CD-ROM単体の場合は630円の費用が必要で、ミュージックプレイヤーのライセンスキーとセットになった1,470円のセットも用意される。
パソコンにBeatJam for WX310Kをインストールした後は、WX310KをUSBマスストレージモードにしパソコンとUSBケーブルで接続すれば、同ソフトから端末に装着されたminiSDカードへ音楽ファイルを転送できるようになる。BeatJam for WX310Kとは「ATRAC Audio Device(ATRAC AD)」形式で接続される。
端末に転送された音楽ファイルは、内蔵メモリにコピー可能な容量であれば、コピーして着信メロディなどにも設定できるようになる。
■ BeatJam for WX310Kで音楽ファイルをWX310Kへ転送
パソコン向けソフト「BeatJam for WX310K」は、市販されている「BeatJam 2005」をベースにWX310K用に変更を加えたもの。大きく異なるポイントは、BeatJam for WX310KではCDからMP3形式での取り込みができないことと、ホームネットワーク機能が利用できない点。ただし、MP3形式についてはすでにパソコンに取り込まれているもの、あるいは他のソフトを利用して取り込んだ、通常のMP3形式の音楽ファイルであればBeatJam for WX310Kで扱える。
CDからの取り込みではOpenMG AUDIO、WMA、WAV形式の3つのエンコード形式を選択可能。OpenMG AUDIO形式ではATRAC3Plus、ATRAC3、PCMからエンコード形式を選ぶことができる。なお、PCMはHiMD対応機器のみに転送でき、WX310Kでは利用できない。取り込む際には、ATRAC3Plusは48kbps~320kbpsまで9段階で、ATRAC3は66kbps~132kbpsまで3段階でビットレートを選択できる。
WMA、WAV形式で取り込んだ音楽ファイルについては、WX310Kに転送する際にOpenMG AUDIO形式に変換して転送される。変換する際にはATRAC3Plus、ATRAC3のいずれかを選択可能。MP3についてはOpenMG AUDIO形式のMP3に変換されて転送される。
このほか、BeatJam for WX310Kを利用せず、USBマスストレージモードで接続されたWX310Kに直接音楽ファイルをコピーすることも可能。ただしこの場合は端末のデータフォルダ画面で再生ができるのみで、ミュージックプレイヤーを利用した再生はできない。
■ URL
製品情報(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/wx310k/
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(太田 亮三)
2006/02/23 14:06
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