|
P901iTV
|
3月3日に発売される「P901iTV」は、NTTドコモの端末としては、初めてテレビ視聴機能を搭載したモデルだ。国内では3機種目のワンセグ対応ケータイとなる。
商品企画を担当した、パナソニック モバイルコミュニケーションズの井端 勇介氏によれば「Beauty(画質)」、「Easy(操作性)」、「Long Play(持ち時間)」の3点がP901iTVのコンセプトという。
■ 感度向上を目指す
|
ディスプレイだけ露出したまま折りたたんだところ
|
まず画質面では、感度向上のために、可倒式のホイップアンテナをヒンジ部に採用。自由に好きな方向へ向けられるようになっているため、状況にあわせて受信感度の向上が図れる。約2.5インチというディスプレイは、友人と並んで見られるように、上下左右140度という視野角を実現。机に置いた場合も見やすい、としている。
ワンセグで提供される番組では、16:9という画面サイズだけではなく、4:3という画面サイズの番組もある。テレビ局側で、「この番組は4:3」という情報を含めて放送されていれば、P901iTV側では、自動的に拡大することも可能。ちなみに、同機能では、リアルタイムの視聴だけではなく、録画したコンテンツの再生時にも適用される。
また、音声関連の設定では「ノーマル」のほか、メリハリをつける「ダイナミック」、会話シーンを強調する「ボイス」、電車内で外に漏れる雑音を低減する「トレイン」といったモードを搭載。ニュースなどでは聞き取りやすい音にする自動音量設定や、サラウンド設定も搭載されている。
■ 画面を横にするとテレビが起動、新CPUで省電力化
|
ディスプレイ部を左方向に傾けたところ
|
|
右に傾けたところ。左右どちらにディスプレイを傾けても、テレビが起動する
|
操作性については、テレビをより手軽に視聴できる工夫が凝らされているという。2軸回転ヒンジが採用されたP901iTVでは、端末を開いた状態で、ディスプレイ部を180度回転できる。待受状態で、左右どちらでもディスプレイを90度まで横に傾ければ、自動的にテレビ機能が起動する。
井端氏は「完全にディスプレイを回転させて、端末を横向きにすると、片手で長時間持つのは疲れる。しかし、ディスプレイを90度に傾けた状態であれば、普段通りに携帯電話を持つのと同じスタイルであり、疲労が少なく、片手でも長時間持ちやすい。数字キーが露出されることになるので、操作もしやすい」と説明。
P901iTVでは、端末側の処理機能と、グラフィック用の処理機能を受け持つCPU「UniPhier」が採用されている。新CPUと、液晶ディスプレイの輝度を自動調節する機能などもあって、テレビ視聴時の省電力化に寄与しており、ワンセグ視聴時は約3時間の連続視聴が可能という。
バッテリー残量が、音声通話で30分程度の容量になった場合は、画面上に「テレビ機能を終了するか?」と問う表示が出てくるが、井端氏は「携帯電話として、テレビだけ見ていてバッテリーが尽きるのは許されないこと。しかし、災害時などでは、テレビは重要なインフラになるという面もある。それならば、ユーザー自身が選択できるようにすることが重要だ」とした。
|
|
|
ホワイトとブラックの2色
|
miniSDカードスロットも装備
|
右側面に各種操作ボタン
|
|
|
|
有効画素数201万画素νMaicoviconカメラ
|
クリアボタンなどのキー配列は、P901iに近い
|
P505iSなどで採用された2軸回転ヒンジを採用
|
|
|
|
充電台の形状もユニークだ
|
縦画面でワンセグを視聴したところ
|
ワンセグ関連メニューの「デジタルTV」画面
|
|
|
|
視聴予約編集画面
|
地域ごとに自動でチャンネルを設定
|
首都圏でのチャンネル一覧
|
|
|
|
テレビ関連の設定メニュー
|
視聴時のサブメニュー
|
メニューボタンを3回押すと表示される画面
|
|
|
視聴時にバッテリー残量がわずかになると警告が表示される
|
メインメニュー
|
|
|
メニュー第2階層
|
メールメニュー。基本的にP901iと同等のようだ
|
■ URL
製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/product/concept_model/p901itv/
製品情報(パナソニック)
http://panasonic.jp/mobile/p901itv/
■ 関連記事
・ ドコモ、ワンセグ対応「P901iTV」を3月3日発売
・ ドコモ、地上デジタル放送を楽しめる「P901iTV」を開発
(関口 聖)
2006/02/21 18:37
|