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まず最初に登壇した代表取締役会長の木下 龍一氏は、新社長の八剱氏に対し「強力なリーダーシップを期待したい」とエールを送り、木下氏と取締役副会長についた前社長の山下 孟男氏で脇を固め、「3人でトライク体制でやっていきたい」とした。同社では、今後も新しい人材を採用して体制を強化していくという。 また木下氏は、八剱氏の経歴などを紹介する中で「（八剱氏は）1955年生まれの49歳。若さでやって欲しい。我々は何よりPHSを愛している。（昨年12月の社長発表以降）八剱氏も愛を深めてきたと思う」と語っていた。 ■ 法人への展開を強めるWILLCOMの事業展開
八剱氏は、PHSサービス開始当初、基地局のインフラが整わない状況が続いたおかげでPHSが簡易携帯電話と呼ばれた点について触れた。発表会の中で同氏は、今後の課題として「簡易携帯電話と呼ばれたイメージ変えること」を挙げた。DDIポケットの調査では、現在AirH"を利用しているユーザーは、PHSデータ通信に信頼を置いているとの結果を得たが、新規顧客を獲得する上で、こうした意識を払拭していく必要性があるという。 八剱氏は、同社が展開中のマイクロセルネットワークの拡大と、基幹ネットワークのIP化からなる「Wireless IP Local Loop」の特長について、定額、微弱電波、高品質なデータ通信、小型基地局による基地局設置の迅速性などを挙げた。
また、法人ビジネスについても積極展開を図るとしており、「1つ1つの要素を組み合わせたサービスを提供する」とした。昨年12月の新社長の発表時、DDIポケットでは、法人・ソリューション分野で八剱氏が固定電話事業で培った経験を活かしたいとしていた。今回の発表会で同氏は、法人顧客がネットワークなどの切り売りではなく、それらを組み合わせた使い易いサービスを求めていると話し、法人向けに注力していく姿勢を見せた。 さらに同氏は、これまでは法人顧客側がサービスについて自ら調べて利用していたと述べ、今後はWILLCOM側の営業スタッフがサービスをどう使うのかを提案できるような体制作りも行なっていくという。 このほか、携帯電話が人体に与える影響についても言及しており、PHSが携帯電話よりも十数倍から数十倍低電磁波であることなどがアピールされた。 発表会では、音声通話の定額化について質問が飛んでいたが、この件について同社では、バックボーンのIP化がある程度進んだ上で検討していくとした。ただし、音声定額となるのは、WILLCOMユーザー同士のほか、対応する固定・移動体キャリアになるとの方向性は示された。
■ 2月2日に合わせて「AH-K3001V」の新色登場
発表会では、京セラ製のAirH"PHONE端末「AH-K3001V」の新色となる「シルキーレッド」もお披露目された。新色は2月2日に発売される。 このほか、これまでイベント等で参考出品してきた「ジャケットホン」も今回紹介されたが、製品化については未定とされた。
■ ＵＲＬ DDIポケット http://www.ddipocket.co.jp/ ■ 関連記事 ・ DDIポケット、AIR-EDGE ［PRO］向け定額プラン発表 ・ NECインフロンティア、AIR-EDGE ［PRO］対応のカード端末 ・ DDIポケット社長交代、新社長は日本テレコムの八剱氏に ・ 新生DDIポケット、マイクロセルの利点を積極的にアピール ・ DDIポケット、2005年2月より「WILLCOM」 ・ IP化でリーズナブルな定額通信サービスを （津田 啓夢） 2005/01/18 17:49 | ||||||||||||||||||||||||||
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