当初のPHSのイメージついて「安かろう・悪かろう」と語った喜久川氏は、基地局の高度化を進め、16万マイクロセルとなりAirH"で法人ユーザー層を開拓したと述べた。今年度人口カバー率が97%となる見込みで、2005年度には99%に達する予定。今後、基地局の収容チャンネル数をさらに増やし、同社がWireless IP Local Loopと呼ぶバックボーンのIP化を進めることで積極的な展開を図っていくという。
このほか、WILLCOMとなることで低電磁波をアピールできる点も新たな戦略の1つだ。PHSの電磁波は携帯電話よりも微弱で、現在、全国1,200の病院でPHS端末が導入されている。KDDIと袂を分かつまではアピールしにくい面もあったが、今回の説明会では積極的にアピールしていた。救急病院などでの導入例を示した喜久川氏は、2005年に開催される知的発達障害者の競技会「スペシャルオリンピックス冬季世界大会」に協賛し、医師団やボランティアへPHS端末を提供することを明かした。