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DDIポケット、体感1Mbps超のPHSデータ通信をアピール
DDiポケット 執行役員 経営企画本部長の喜久川 政樹氏(写真左)と、執行役員 プロダクト統轄本部長 兼 技術本部長の近 義起氏(写真右)
、「キーワードは高速化。いろいろな意味で高速化を図っていく」と、喜久川氏
DDIポケットは、同社のデータ通信サービス「AirH"」の今後の展開などについて説明会を行なった。説明会には、同社執行役員 経営企画本部長の喜久川 政樹氏、執行役員 プロダクト統轄本部長 兼 技術本部長の近 義起氏が出席し、体感速度1Mbps以上のデータ通信サービスなど、同社の高速化への取り組みが語られた。
DDIポケットは、2005年2月2日より社名をウィルコム(WILLCOM)へと改める。これに伴って、2月よりAirH"サービスもリニューアルすることになっており、説明を行なった喜久川氏はまず、「キーワードは高速化。いろいろな意味で高速化を図っていく」と話した。社名変更後のAirH"では、ユーザーの通信時の体感速度を向上させるサービス「メガプラス(高速化サービスV)」を加えて、体感1Mbps以上のPHSデータ通信を提供する予定だ。
「メガプラス」は、米ベンチュリーワイヤレス社の画像圧縮技術などを元に改良を行なったもので、通信時の体感速度向上させるサービス。専用クライアントソフトをパソコンにインストールして利用する。2月2日以降に発売されるAirH"端末では、パッケージにメガプラスが同梱される予定で、同社では、メガプラスのみの有償提供も行なう。なお、既存のAirH"ユーザー向けには、7月末まで無償配布される。同社では、AirH"とメガプラスで最大5倍程度通信速度が向上するとしている。
なお、2月以降のAirH"のパッケージには、USBメモリが同梱され、パソコンにこのUSBメモリを装着するだけで、クライアントソフトのインストールできるようになる。メガプラスのUSBメモリによる提供について、喜久川氏は「最近のモバイルノートパソコンでは、CD-ROMドライブを搭載していないモデルもある。ユーザーにフレンドリーなもので提供する」と説明していた。
また、ハイエンドユーザーを対象としたAirH"端末「エアエッジ プロ」(仮称)についても明らかにされた。2月以降に発売される同端末では、32kbpsを1chとして、8chを同時に使うことで256kbpsを実現するというもの。メールの確認や、Webサイトの閲覧だけでなく、業務アプリを頻繁にダウンロードする法人ユーザーや、普段からモバイル機器を持ち歩くユーザーなどをターゲットにしたもので、ビジネスエキスパートやITリテラシーの高いビジネスコンシューマーに多くの顧客を持つDDIポケットの上位層に絞った製品となる。
なお、「エアエッジ プロ」の発表とともに、従来の通信速度別の呼称も変更される。2005年2月以降は、1xパケット方式(32kパケット方式)、4xパケット方式(128kパケット方式)、8xパケット方式(256kパケット方式)と呼ばれる。
メガプラス
ハイエンドユーザー向けの「エアエッジ プロ」
従来のAirH"も体感速度が向上する
端末パッケージにはUSBメモリが同梱される
デモでは、3Gのデータ通信カード(写真左)と画像が表示されるまでのスピードを比較
説明会では、8xパケット方式や4xパケット方式と、他社の3Gデータ通信サービスを比較したデモンストレーションも実施。画像やビジネスファイルのダウンロードが、3Gのデータ通信サービスよりも快適に行なえる様子を示した。喜久川氏は体感速度について、「1MbpsのADSLで、基地局から少し離れたユーザーなら、我々の方が速い」とアピール。同社では、年内を目処に、法人やマスコミを対象とした8xパケット方式の試験サービスを開始する予定だ。
8xパケット方式のAirH"端末
アンテナ部は2つで、ボディには透明な樹脂を採用
端末形状はプロダクトデザイナーによるもの
従来の128kbpsよりも格段に速くWebサイトが表示された
京セラ製AirH"PHONE端末のデモンストレーションも実施
会場にはITXも設置
AirH"PHONEにも高速化サービス提供
また、DDIポケットでは、音声端末にも高速化サービスを提供する。AirH"PHONE向けに体感速度が2倍程度に向上するサービスを提供する予定。適用されるのは端末でのブラウジングに限られ、有料のオプションサービスとなる。オンラインサインアップセンターに接続して、機能をONにすれば利用可能で、こちらはクライアントソフトは不要。既存のAirH"PHONE端末でも利用可能で、2005年4月末までは無料で試用できる予定だ。
なお、正式サービス名や料金といった詳細は、今回の説明会で明らかにされることはなかった。DDIポケットでは、2005年1月にも新会社のコーポーレートロゴを発表するとしており、この発表会の中で、明らかにされる見込みだ。しかし、8xパケット方式の料金について、喜久川氏は「128kbpsから8xとなることで、ネットリソースは単純に倍になるが、料金が倍になることはない。ユーザーの反応を見ながら、ユーザーがバリューを感じるところに落ち着く」としていた。
なお、新社長に就任する予定の八剱 洋一郎氏も1月の発表会で登場する見通し。喜久川氏は、「基地局のパワーアップとともに、端末もパワーアップさせていきたい」とアピールした。
このほか、同社のネットワーク技術に関して、近氏が説明を行なった。この中で同氏は、同社が採用するマイクロセル方式などの優位性などを改めて説明。また、同社が現在進めているネットワークのIP化についても言及し、現在、高度化基地局とITXの設置によるIP化の準備を進めているとした。さらに、数年後には、高度化基地局とITXを結ぶ通信網に光ファイバーを採用することも明らかにされた。これが実現すれば、基本速度が1Mbps以上、体感速度数Mbpsの高速通信が可能になるという。近氏は、バックボーンをIP化することで、コスト削減に大きく期待できると話していた。
4xから8xへ
基地局も2005年後半にはパワーアップ
マイクロセル方式の優位性をアピール
数年後にはバックボーンのIP化が完成する予定
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URL
DDIポケット
http://www.ddipocket.co.jp/
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(津田 啓夢)
2004/12/21 15:43
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