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「GP-KM3500V」は、松下電器のイメージセンサー「νMAICOVICON」（ニューマイコビコン）を採用したAF機能、手ぶれ補正機能対応の携帯電話向け300万画素カメラモジュール。厚さ8.63mmと薄型のモジュールで、同社によれば、現在の200万画素クラスのAF機能付きカメラモジュールと比較しても薄いという。 また、動画撮影時の手ぶれ補正機能（VGAサイズ時）を搭載し、フォトライトやメカニカルシャッターの制御機能を装備する。モジュールは立体回路基盤を採用し、イメージセンサやレンズ、DSPなどの一体構造となっている。 出力画素数は2,048×1,536ドットで、撮影距離は約8cm～∞。モジュールサイズは、17.95×13.0×8.63mm（幅×奥行×高）。 νMAICOVICONは、松下電器が開発した次世代イメージセンサーで、CCDとCMOSセンサーの良い点を合わせ持つされている。ドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末や、国内端末メーカーを含む数社で採用されている。CMOSと同様に単一電源で駆動するため低消費電力で、CMOSセンサーが苦手な高感度撮影が可能。F4値で10ルクス相当になるとしており、発表会で行なわれたデモンストレーションでは、薄暗いボックスの中でも少ないノイズで画像が表示されていた。
同社は、2003年10月に設立されたばかりの松下電器100％出資の子会社だが、旧松下通信工業のAVシステム事業部などで家庭用ビデオカメラや監視カメラなど、カメラ技術に関しては30年の歴史があるという。今回の新型モジュールでは、DSPの画像補正技術などでこうした経験が活かされているという。 長谷川氏は、カメラ付き携帯電話が100万画素、200万画素と高画素化する中で、デジタルカメラと比較すると同じ画素数でも画質が違うとの声があったと述べ、新モジュールでは、デジタルカメラの300万画素クラスと遜色のないものができたと語った。 同社では、今回の「GP-KM3500V」をはじめ、AF機能付きの200万画素クラスカメラモジュール「GP-KM2500V」、手動マクロ機能搭載の130万画素クラスカメラモジュール「GP-KM1300V」なども合わせて発表。2005年1月より量産を開始する。長谷川氏は、高感度・高画素に強い自社の強みを活かし、まず国内で25～30％のシェアを獲得したいと話した。また、今後海外でもカメラ機能の向上が望めるため、積極的に展開していくとした。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn041209-5/jn041209-5.html ■ 関連記事 ・ パナソニック、P900iVのAV機能などをアピール ・ カスタムジャケット対応の「P901i」 （津田 啓夢） 2004/12/09 18:19 | ||||||||||||||||||||||||||||
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