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KDDIとラジオ局各社、1セグ放送の実証実験をアピール
1セグ放送を展開するラジオ局各社が記者会見に集結
文化放送 取締役 デジタル事業局長の平 龍良氏
KDDI 執行役員 技術開発本部長の村上 仁己氏
KDDIとラジオ放送事業者6社は、地上デジタル音声放送の1セグメント放送の実証実験を行なうと発表した。これに伴って、KDDIと、横浜エフエム放送、TBSラジオ&コミュニケーションズ、エフエムナックファイブ、文化放送、ベイエフエム、日経ラジオ社の6社は、文化放送で記者会見を行なった。
実験では、KDDIが用意するPDA型の地上デジタル音声放送受信機(試験機)を使って、データ放送と携帯電話を組み合わせた1セグメント放送の通信連携サービスをテストする。VHF帯の7chの帯域を利用し、1セグメント330kbpsの伝送容量を利用して、音声・静止画や情報などのデータ放送を行なうほか、受信機に搭載されたAirH"データ通信カードを利用して、放送と通信の連携サービスを実験する。
また、QRコードを放送波で伝送する実験も行なわれる。受信したQRコードを専用リーダーや携帯電話で読み取ることで、公開録音イベントの入館証代わりにするなどさまざまな利用方法が期待できるという。
地上デジタル音声放送は、2003年10月より実用化に向けた試験放送を開始。2011年の本放送を目指し、放送事業者などが研究・開発を行なっている。昨年より、エフエム東京(TFM)らによる3セグメント放送の実験が行なわれていたが、今回新たに1セグメント放送での実験が開始される。
発表会では、実際の試験放送中の番組を体験することができた。デモでは、放送中にリンク先にアクセスし、音声データをダウンロードする場面を紹介。1セグメント放送から、AirH"を使ったデータ通信に切り替える際には「ネットワークに接続しますか?」とユーザー側に認証を促す。デモを行なった文化放送のスタッフは、「放送と通信をどこまで融合するべきなのか、非常に悩ましい問題」と語っていたが、現状では放送と通信の間にワンクッションゲートを設けることで話が進められているという。
ラジオ放送事業者6社を代表し、挨拶を行なった文化放送の取締役デジタル事業局長の平 龍良氏は、試験放送開始から1年経ち、「本当に大変だった」と感想を述べた。また、横浜エフエム放送の常務取締役 水野 隆司氏は、「これまでのラジオの良さだった“ながら”放送が失われるのではないか?」との問いに、あくまでも音声が主体であるとの認識を示した。「音声放送を文字でフォローしたり、文字によるデータ放送だけの番組などラジオの幅が拡がる」とのこと。
なお、KDDIが今回の1セグメント放送用に用意した受信端末は、3セグメント放送の実験と同じもの。ハードウェアの進捗状況や、具体的な端末スケジュールなどが明らかにされることはなかった。KDDIの執行役員 技術開発本部長の村上 仁己氏は、挨拶の中で新潟県の中越地震を挙げ、「ラジオが役に立ったと言われ、改めて評価を再認識した。我々、キャリアはコンテンツを探している。その中の1つがラジオ。放送キャリアはコンテンツを持っており、コンテンツを作れる。ラジオとケータイが結びついて新しいものが出てきたと思わせたい」と語った。
今回の記者会見には、1セグメント放送を展開する予定のラジオ放送事業者各社が集結した。放送事業者では、こうしたアピールを行なうことで、1セグメント放送の周知を図っていきたい考えだ。
東京で地上デジタル音声放送の試験を行なう各局の構成
放送を見て、詳細情報は通信を行なって確認するなど、役割を整理する
VHF帯の7chを利用して試験放送を行なう
放送波によるQRコードの伝送
データ放送から通信を行なって、音声データをダウンロードするデモ
放送と通信の切り替えには認証ゲートを設ける
試験用のPDA型受信機。従来の受信機と同じもの
放送中の画面
混雑した会場では放送波が受信しにくくなることも。試験用のアプリケーションでは、放送局のWebサイトにアクセスするかどうかポップアップで表示された
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URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/1111/
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(津田 啓夢)
2004/11/11 17:29
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