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J-フォン、写メールにも対応したVGSのネット接続サービス

三洋電機製のVGS端末「V801SA」
 J-フォンは、同社の3Gサービス「ボーダフォングローバルスタンダード(VGS)」の新サービスとして、インターネット接続サービス「ボーダフォンライブ!」を10月上旬以降に開始すると発表した。これに伴なって、サービス開始時に提供される三洋電機製のVGS端末「V801SA」の概要も明らかにされた。

 J-フォンは昨年12月に3Gサービスを開始し、2モデルを発売している。今年10月1日にはブランド名が「ボーダフォン」に変更される予定で、現在、海外ローミングやサービスの統一などグローバル性を強くアピールする戦略を図っている。ブランド名の変更と共に、これまで「J-スカイ」の名称で提供されてきたインターネット接続サービスも「ボーダフォンライブ!」に変更される。

 今回発表された「ボーダフォンライブ!」は、VGSの新たなサービスとして提供されるインターネット接続サービス。国内・海外で利用する場合には、それぞれ申し込みが必要となる。

 通信方式は、国内ではW-CDMA方式、国際ローミング時にはGSM/GPRS方式がそれぞれ採用されている。国内では下り最大384kbps、海外でのローミング時には下り最大48kbpsのデータ通信が可能。VGSで従来提供されていたSMS(ショートメッセージサービス)のほか、2G、2.5Gで提供されてきた「写メール」や「ムービー写メール」もサポートする。対応地域であれば海外から「写メール」や「ムービー写メール」、コンテンツ閲覧が可能になる。

 大容量のインターネットメールが利用可能で、テキストと貼付ファイルを合わせて最大200KB(テキスト送信は20KB、全角10,000文字相当まで)の送受信ができる。最大40秒までの動画ファイルの送受信も可能で、MP4形式の動画ファイルに対応するほかNancy形式の動画も再生可能。

 なお、新着メールはメールサービス「ロングメール」「スーパーメール」と同様に、全角192文字まで無料で受信通知される。ただし、海外では新着メールの通知機能のみが無料で提供される。

 VGSのボーダフォンライブ!では、Webコンテンツも拡張される。Webページ1ページあたりのダウンロードサイズが最大200KBと大きくなっており、既存のボーダフォンライブ!対応のHTMLのほか、WAP2.0やCookieもサポートされる。コンテンツは、着信用動画に設定できるものや、QVGAサイズに対応した待受画像なども配信される見込み。また、100KBの大容量Javaアプリなどの従来のコンテンツも引き続き利用可能になるという。

 なお、今回の発表では、ローミング先の事業者のGPRS網を利用して国内と同様に「写メール」や「ムービー写メール」の利用が可能となっているが、対応する国は英独西の3カ国となっている。J-フォンによれば、ボーダフォンライブ!のサービス開始時に対応国がさらに増えるかもしれないとのこと。

 利用料は月額300円で、1パケット0.2円(国内)となる。また、国際ローミング時には、英独西ともに10KBまで100円で以降1KBごとに5円かかる。また、ボーダフォンライブ!の提供に合わせて、従来音声通話料の1.8倍の通信費がかかっていたテレビ電話機能「TVコール」も音声通話料と同額に引き下げられる。


 このほか、ボーダフォンライブ!のサービス開始時に提供される対応端末も明らかにされた。

 三洋電機製の「V801SA」は、W-CDMAのほか、GSM 900/1800/1900MHzのトライバンドに対応したVGS端末。これまで、三洋電機のコンセプトモデルなどで見られたスライドさせると数字キーが表れるスタイルが採用されている。26万色表示が可能な2.2インチ、240×320ドットのTFT液晶が搭載され、31万画素のCCDカメラを2つ装備。SDカードに対応し、本体全面に3Dステレオ再生が可能な「TWINスピーカー」を搭載する。VGAサイズまで撮影可能で、100KBのJavaアプリにも対応。

 大きさは約51×108×26mmで、重さは未定。待受時間や連続通話時間も未定となっている。ボディカラーはコズミックネイビー、ギャラクシーシルバーの2種類。

 なお、従来VGS端末はJ-フォンショップのみで販売されてきたが、J-フォンではV801SAの販売ルートを「検討中」としている。ボーダフォンライブ!のサービスインに関しても10月上旬以降としており、「できるだけ早い段階でユーザーに届けたい」とするに留まっている。


ギャラクシーシルバー コズミックネイビー 端末を開いたところ


URL
  ニュースリリース(PDF形式)
  http://www.j-phone.com/japanese/release/2003/030818.pdf

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(津田 啓夢)
2003/08/18 17:38

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