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NTTドコモは、関東総合通信局から神奈川県横須賀市における第4世代移動通信システムの伝送実験用無線局の予備免許を取得したと発表した。
NTTドコモでは、2010年を目処に第4世代移動通信システムの実用化を目指しており、2002年10月には下り最大100Mbps、上り最大20Mbpsの屋内信号伝送実験に成功している。予備免許を取得したことで、同社は横須賀市において屋外での伝送実験を行なう。今回の実験では、電波の状況により変調方式などを制御する技術や、より効率的なパケット送信の制御技術などが検証される。実験の開始時期は「これから計画を調整する」(ドコモ担当者)とのことで、具体的なスケジュールは未定。
実験に用いられる通信方式は、下りの伝送が屋外や無線LANスポット、屋内など通信を行なう環境によって柔軟に適応することが可能な「VSF-OFCDM(可変拡散率直交周波数・符号分割多重)」方式で、上りの伝送が高い効率で高速なパケット通信が可能になる「VSF-CDMA(可変拡散率符号分割多元接続)」方式となっている。
第4世代移動通信システムは、国際電気通信連合の無線通信部門(ITU-R)でその仕様の策定が検討されており、今夏には日本主導の基本コンセプトが勧告として採用される見通し。
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基地局
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車載された移動局装置
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■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0528.html
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(関口 聖)
2003/05/28 16:09
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