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三洋とコダック、デジカメ用に有機ELディスプレイを商用化
三洋電機セミコンダクターカンパニーディスプレイデバイス事業部 米田 清氏
三洋電機とイーストマン・コダックならびに両社による合弁会社SKディスプレイの3社は、アクティブ型フルカラー有機ELディスプレイの商用出荷を開始したと発表した。
3社では、2002年にも携帯電話向けに評価用有機ELディスプレイ300台の出荷を行なっていたが、本格的な商用化は今回が初めてとなる。4月からヨーロッパなどで順次発売されるコダック製デジタルカメラ「LS633」に搭載される。コダックによれば「現時点では、LS633を日本で発売する予定はない」という。
三洋電機によれば、今回商用化された有機ELディスプレイの製造プロセスは、低温ポリシリコンTFT基盤に有機EL膜を重ねるというもの。有機ELディスプレイの生産能力は2003年2月の時点で月産10万台。2003年末には月産100万台を生産できる体制にするという。生産した有機ELディスプレイは、自社製品やOEM製品に優先して割り当て、余剰したものを外部に販売するとしている。製造時の歩留まりなどについては明らかにされていないが、三洋電機よれば「生産性は、低温ポリシリコンTFT LCDなどの従来製品と比べると約半分」とのこと。価格は従来と比べ、1.5倍程度になる見込み。
三洋電機では、輝度や消費電力、視野角などで優れる有機ELを15インチクラスのモニターなどにも使用できると説明。「小型のディスプレイでは高輝度を実現するために、赤・緑・青(RGB)と発光層をマスクで色分けする方式を採っていたが、大型のディスプレイでは白色有機ELにカラーフィルタを重ねる方式を採り、製造プロセスの簡略化やドット欠けなどの欠陥を低減するのに効果を上げた」とし、製品化に意欲を見せた。
「携帯端末で有機ELが商用化されるのではと予想していた」という会場の質問に対しては、「年内に発売する端末に搭載できるように用意はしている。しかし、通信事業者側で、寿命や焼き付きといった有機EL特有の問題を重視しており、採用に踏み切れないようだ」と回答した。
コダック製デジタルカメラ「LS633」
低温ポリシリコンTFT基盤を利用した製造プロセス
従来型LCDとの比較
小型向け(左)と大型向けの製造プロセス
小型デバイスと大型デバイスの両方に供給していく
左が旧型。新発売される「LS633」(右)のディスプレイの方が明るい
有機ELのディスプレイモジュール
こちらは低温ポリシリコンTFT LCD。有機ELと比べるとやはり厚い
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URL
ニュースリリース(有機EL)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0303news-j/0303-1.html
ニュースリリース(LS633、英文)
http://www.kodak.com/US/en/corp/pressReleases/pr20030302-13.shtml
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第51回:有機ELディスプレイとは
(鷹木 創)
2003/03/03 15:31
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