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三洋とコダック、有機ELを製造する合弁会社設立

左から三洋電機 近藤氏、イーストマン・コダック レスリ・G・ボルガー氏
 三洋電機と米イーストマン・コダックは、有機ELを製造する合弁会社「エスケイ・ディスプレイ」を12月21日に設立すると発表した。2002年から携帯電話・PDA向け製品を中心に量産を開始する。

 4日、都内のホテルで行なわれた発表会には、三洋電機取締役で鳥取三洋電機会長の近藤定男氏と、米イーストマン・コダック ディスプレイ事業部プレジデントのレスリ・G・ボルガー氏、新会社の社長に就任する三洋電機 セミコンダクターカンパニー経営企画室企画部専任部長 清水英雄氏、新会社の副社長を務める米イーストマン・コダック ディスプレイ事業部製造部門ディレクター G・ラジェスワラン氏が出席。記者会見を行なった。

 両社は1999年より有機ELパネルの共同開発を行なってきており、今回、事業化の見通しが立ったことから合弁会社設立に踏み切った。新会社の資本金は4億5000万円で、出資比率は三洋が66%、コダックが44%。社長は三洋の清水氏、副社長はコダックのラジェスワラン氏が就任する。所在地は三洋の岐阜事業所内で、社員約100名体制でスタートする。


新会社の社長に就任する三洋の清水氏
 新会社についてのプレゼンテーションを行なった近藤氏は、新会社の事業展開を2段階に分けて説明した。まず、フェイズ1として、2002年2月から三洋岐阜工場で携帯電話・PDA向けの小型有機ELパネルの量産体制に入る。フェイズ2となる2003年4月からは、新会社に対して資本金60億円へと増資を行ない、鳥取三洋の工場ラインを有機EL化していく。三洋では、有機ELが従来型の液晶に取って代わるとみており、市場の動向を見ながら徐々にLCDから有機ELへとシフトしていく方針だ。さらに、2004年以降は、テレビやパソコン向けのディスプレイなど、大型パネルの製造にも取り組んでいく予定。2005年には売上高700億円を目指す。

 新会社が製造するアクティブ型有機ELパネルで必要不可欠となる低温ポリシリコンTFTの技術を三洋が、有機ELの原材料に関する技術をコダックが提供する。販売に関してはそれぞれ自社ブランドで行なう。

 プレゼンテーション中、近藤氏は、有機ELの画質や反応速度、低消費電力などの利点を強調し、「動画コンテンツが中心となるブロードバンド時代に最適なパネル」としてその将来性について述べた。ただし、「当面はサイズの小さい携帯電話・PDA向けの小型パネルを中心事業にする」(近藤氏)という。


事業化スケジュール。当面は携帯・PDA向けが中心 アクティブ式・パッシブ式の比較図。アクティブ式を新会社では製造する

市場予測とロードマップ 市場規模のグラフ。新会社は3割のシェアを目指す

・ ニュースリリース
  http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0112news-j/1204-1.html
・ 三洋電機
  http://www.sanyo.co.jp/
・ 米イーストマン・コダック
  http://www.kodak.com/

三洋、「有機ELのブレイクは来年中頃以降」


(伊藤 大地)
2001/12/04 18:16

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