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「Kei-Credit」に利用される日立製試験用端末。今回のSVGブラウザは本端末に搭載されるという
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KDDI研究所は、ベクター形式による画像描画が可能な携帯電話向けのSVGブラウザを開発したと発表した。同ブラウザは、3月より公開トライアル予定のCDMA2000 1x端末でクレジット決済が行なえる「Kei-Credit」(ケイクレジット)で利用されるという。
「SVG(Scalable Vector Graphics)」は、XMLの仕様に準拠する形で画像を形成する線や色などの要素そのものをデータとする画像ベクター形式の画像フォーマット。インターネット上の標準技術や仕様などを策定するW3C(World Wide Web Consortium)によって勧告されており、携帯端末向けプロファイル「SVG Mobile」も策定されている。
ベクター形式の画像は、現在インターネット上で広く利用されているJPEGやGIFなどの画像と異なり、画像を拡大・縮小しても歪みなどが発生せず、画面内の描画範囲が端末ごとに異なる携帯電話での活用が期待されている。
今回開発された「SVGブラウザ」は、携帯電話上でベクター形式の画像描画が可能となるもので、「独自のXMLコンテンツ符号化方式による効率的なSVG地図の送信機能」「指定した店舗カテゴリだけを地図と重ねて表示する機能」「拡大・縮小した際に表示内容を制御できる機能」などの特長を備えているという。
同ブラウザを搭載した端末は、携帯電話によるクレジット決済「Kei-Credit」の公開トライアルにおいて利用される予定で、店舗情報の紹介や位置表示などで利用される。
このほか、同研究所では、TRON OSを搭載した“T-Engine”やPDAなど、携帯電話以外の端末向けSVGブラウザや、同ブラウザ対応コンテンツ作成用ソフトウェアとして、Adobe Illustrator用プラグインなどを開発中であることもあわせて発表している。
・ ニュースリリース
http://jamaps3.kddlabs.co.jp/jamaps/press/index.html
・ SVG Mobile Profiles
http://www.w3.org/TR/SVGMobile/
・ TRONプロジェクトのシンポジウム「TRONSHOW2003」開催
・ KDDI、3G端末を使ったクレジット決済「Kei-Credit」のテストを開始
・ 携帯電話向けJavaの最新技術も展示
(関口 聖)
2003/01/08 18:19
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